いのち第一主義のリスク

僕は医師として働いていますが
  医師になる前から
  あるべき医師像として
 「医師がまず、果たすべき役割は
  患者さんのいのちを第一に考え
  そのいのちをの灯火を
  消さないように努めること」が
  医師としての当たり前の使命です
  だから、どのような状況であっても
  まずは
  患者さんのいのちを第一に考え
  患者さんのためだと思っても
  いのちを危うくするような
  医療をおこなわないことが
  当然のこととして
  教育されそして実践してきました。

  でも
  いのち一点張りの治療で
  いいのか?と
  ふと疑問にぶちあたることもあります。

  確かにいのちが大切であることに
  まちがいはありませんし、
  いのちを守るために
  いのち中心に考え、全力を尽くすことに
  異論はありません。
  特に医師としての
  職業的土俵にいる限りは
  いのち第一のスタンスは
  決して忘れてはいけません。

  でも、患者さんの
  人としての生き方を中心に考えると
  いのち第一で
  病院で点滴や、呼吸器などや
  あれは、だめ、これはだめと
  患者さんの自由や夢を描くこと
  家族や友人と過ごす
  少しでもいい満足な食事をとることも
  いのちと同様に
  大事にしないといけない価値があることを
  忘れてはいけないと思います。

  患者さんに対して
  いのち第一主義に固執しすぎて
  自分自身の医師と使命感だけを
  ものさしで考えてはいけないのでは
  ないと思います。

  患者さんのいのちは
  医師のものではなく
  患者さんがいのちがあって良かったと思える
  命の良さを感じれる生き方ができるように
  サポートするのが
  いのち第一主義に含まれた
  医師の使命だと最近は思うのです。

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