病気の休日が欲しい

  入院中は
  日曜日も、祝日も土曜日もなく
  毎日決まる
  リハビリのスケジュールをこなすのが
  入院中の僕の生活でした。

  もちろん
  先生、看護師さん、リハビリのスタッフさんは
  休みがしっかりとれる体制で
  毎日おこなわれる
  リハビリをサポートしてくれてました。

  機能回復ために
  1日でも無駄にできないので
  毎日、休むことなく
  そして、世間ではコロナ感染中の中
  リハビリができることは
  とても有り難く環境にあることに
  感謝していました。

  でも
  時には休みが欲しいなぁと
  勝手なことを思うもですが
  病気になった人にとって
  僕よりも長く闘病している方もいる
  痛み、きつさなどの苦痛と戦っている人もいる
  強い治療に耐えていらっしゃる方もいる。
  僕なんかより
  ずっとずっと
  病気に苦しんでる方もいらっしゃる。
  ・・・・と思った瞬間
  今まで担当させていただいた
  患者さんの顔が目に浮かび
  その思いがこころの中に
  こだましたのです。

  長く病気をしてる方にとって
  一番の願いは病気が治ってしまうことでしょう。
  でも、治癒の道はまだ途上だと思っているときに
  ますは
  一日でも病気の休みがあればと
  願うでしょう。

  明治時代の俳人正岡子規が
  こんなことを書き残しています。
 「願わくば、神まず余に
  1日の暇を与えて
  24時の間自由に
  身を動かし、たらふく食を貪らしめよ」と。
  また
  こどもが病気になった時、親は
  わたしが代わってあげたいというのをききます。

  僕たち医師としての願いも
  病気を治すことが
  一番の目的だけど
  1日でも病気の苦悩を忘れられる
  病気の休日を作ることも
  考えないといけないと思うのです

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