小さき者へ

有島武郎の名著「小さき者へ」を
久しぶりに読んだ。

この本は
父親が、小さき幼子に贈った
どこか遺書にも似た本であり
今改めて読んでみると
自分の気持ちを代弁しているように
思えて一気に読んだ。

その中の一節です。

「私はおまえ達を愛した。
そして永遠に愛する。
それはおまえ達から親としての
報酬を受け取るためにいうのではない。

お前たちを愛することを
教えてくれたお前たちに
私の要求するものは
ただ私の感謝を受け取ってもらいたい
という事だけだ。

お前たちが一人前に育ち上がった時
私は死んでいるかもしれない。
一生懸命に働いているかも知れない。
老衰して物の役に立たないように
なっているかも知れない。

しかし、いずれの場合にしろ
お前たちの助けなければならないものは
私ではない。

お前たちの若々しい力は
既に下り坂に向かおうとする
私に煩われていてはならない。

たおれた親を食い尽くして
力を蓄える獅子の子のように
力強く勇ましく
私を振り捨てて
人生に乗り出していくがいい」

自分も
人生の後半、これからは下り坂の人生。
こどもから観ると
情けなく、そして親孝行しようとなど
思うかも知れない。

そんな死に向かう我をかまい
お前の大事な時間を無駄にして欲しくない。

たとえそばで倒れた状態であっても
私を踏み越えて前を歩いて行く
おまえのたくましい後ろ姿を
見送れることが
私にとっての
生きてきた上での一番観たかった風景
なのだということを
知って欲しい。

NOTE#10自画像と自撮り|Dr.サンタ
NOTE#9
病気はからだからのメッセージ
NOTE#8天上天下、唯我独尊|Dr.サンタ
NOTE#7今日の成功は明日の失敗
NOTE#6いのちは地球よりも重い(誕生日に思うこと)
NOTE#5共に働いてる仲間との別れ
NOTE#4
下り坂には下り坂の風光がある
NOTE#3日本酒「獺祭」の名前の謎
NOTE#2 友人小児科医との再会
NOTE#1 NOTE始めました

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