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神の御業~「神曲」を読んで

川村元気作「神曲」を読んだ。
どんな作家かも知らず
どこか題名に惹かれて
手にした。

内容は
こどもが通り魔殺人事件の被害に会い
家族が苦悩するなか
新興宗教に家族でのめり込んで
宗教にすがる内に
人間の愛や悲哀に気づくという話。

この本で
予期せず神(宗教)にはまり込んでいく
その心理を学ばさせていただいた。

この小説の中に
神のような大きな力について語った
こんな一節があった。

この世の花びらの数は
3.5.5.13.21,34,55、89・・・・
という法則がある。
これは1,2番目の数を足すと3番目の数になる。
2,3番目の数を足すと4番目の数になるという
規則性があるというのです。

この自然の法則を
決めたのは人間ではない
自然界を支配する大きな力
これが神の御業だと思ってしまう。

みのまわりには
科学では解明できない
まさに神の御業としか考えられない
ことが確かに存在する。

実は宇宙の95%は
まだ解明されていない
未知の物質やエネルギーでできているそうだ。

科学が進歩しても
我々人間が把握できるのは5%。
この世の中は
人間の力の到底及ばない力
すなわち神の御業があることで
生きていくことができている、

神の力は
この目で見ることはできない。
音は聞こえないけど
確かにそこにあるものがある。
この世界から失われたものも
じつは永遠という世界には
きちんと存在している。
人々は
目に見えない
人智が及ばない世界にも
目を耳を意識を向けないといけない。

ハーモニーが心地よく感じた時は
神が創造した宇宙と人間の意識が
調和したから。
確かに神の世界はあるということを
僕たちに訴えてきた一冊でした。

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