日別アーカイブ: 2023年6月8日

愛する人に伝える言葉

フランスの大女優カトリーヌ=ドヌーブが
末期癌の息子を支える母親役で出演した
映画を観た。

見終わった感想はとても重かった。
末期癌が診断され死を迎えるまでの
数ヶ月を描いた映画だったけど
ありがちな死の問題を解決して
旅立つというような
ある意味ハッピーエンドな映画でなく
主人公の問題をそのまま
観てる人に遺して
終わりをむかえたような重たい映画だった。

主人公の
演劇学校の先生で
熱血指導が売りの熱い39歳の男性。
若き日に恋に落ちてこどもができたが
母親の勧めもあり
こどものことは認知せずに
その後もこどもと会うこともなく
独身の状態であった。

母親は
息子を溺愛し
40歳前の息子に対しても
すべての愛情を注ぎ
まだ所謂子離れができていない母親だった。

しかし
母親の深い愛情は
痛いほどわかるけど
その重さに絶えきれない主人公。
実は会えない、会っていないこどもに対して
ずっと気がかりであったのだろう。

死の間際
自分の財産のすべてを
会ったことのない息子を認知し
すべての財産をゆずることを決断し手続きをする。

会ったことのない息子は
会ったことのない父に会おうと決意し
病院に言っても
父には会うことがどうしてもできなかった。

主人公の主治医から
息子の血液を輸血することを勧められ
父のからだに息子の血液が輸血されたが
その時も息子は頑なに父にそのことを告げることを
拒み続けた。
しかし、死の直前臨終の時に
息子の血が
輸血されたことを担当医から知らされたが
その時は昏睡状態
言葉はなく一筋の涙が流された。

そして、臨終の時
立ち会っていた母親がその場を離れた数分の間に
天国に旅立っていった。

まるで
自分で死の瞬間を決めているかのような
穏やかなしの旅立ちだった。

自分も
自分で死の瞬間を決めたかのように
旅立たれた方を知っている。

改めて
どう死ぬかは
自分で決めているのではないかと
思わされるような映画だった。

最後に
主治医の先生が、旅立ちの前に
伝える5つの言葉を紹介しておきます。

「赦してくれ」「私は赦します」「愛してる」
「ありがとう」「感謝します」

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詳細は以下をご覧ください
https://www.santa-clinic.com/mtx/archives/1298443975/1681952684.htm

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