長寿も生命力のおかげ② 前編

母が入院してから
  母のことを一番心配して
  母の帰りを誰よりも心待ちしてたのは
  父でした。

  母が退院する1週間前に
  父は
  トイレに行くときにこけてしまい
  高齢の方が起こさないように注意しなければならない
  大腿骨頭骨折で入院したのです。

  入院時は
  無事手術も成功し
  後はリハビリを頑張って
  退院して母の元に帰ることが
  目標になりました。

  母は1ヶ月の入院に耐えてくれましたが
  父は、母よりも実はさみしがり屋で
  ひとりで入院、
  それもコロナ感染のため、面会も禁止の状態。
  僕もリハビリで入院して
  コロナで面会禁止の中、
  孤独とも闘いながら行うリハビリ
  のつらさを経験しただけに
  生活に耐えれるかとても心配でした。

  入院後3日目
  先生の病状を聞きに病院に行き
  その時父とも会い
  先生、看護師さんとも身の上話などしている
  父の姿をみて
  環境に適応して、うまくやってるなと
  少しほっとして帰りました。

  でも、短期間ならいいけど
  長く続くと
  耐えられなくなるんです。

  手術後1ヶ月絶ち
  急性期を乗り越えたので
  慢性期病院に転院となり
  父を迎えに行き
  1ヶ月ぶりに会う父の別人の状態にびっくりでした。

  あれだけ
  おしゃべりしていた父が
  自分からも何も話をしません。
  誰が来てるかも
  すぐには反応できません。
  名前も出てきません。
  大好きな孫の話は少しできたのは
  安心材料でしたが
  まだ、入院生活が続くので
  どれだけ今後父が変わってしまうのか
  不安で心配になりました。

  慢性期の病院に転院しても
  状況はかわりません。
  食欲もなく
  一日1時間足らずのリハビリがルーチンで
  後はひとりで部屋で過ごしているので
  何も刺激がなく
  このままだと
  認知症が進行し、父が父でなくなってしまう
  何とかしなくてはと思いました。

  リハビリで
  からだの機能が回復しても
  からだを使う心が折れてしまっていては意味がない。
  そのために
  どうすべきか、何ができるか考え、模索しました。

  幸い
  その慢性期の病院は
  今まで通っていたデイサービスのある施設
  そして
  母と暮らしている施設と連携施設なので
  今までのように
  デイサービスに入院して通ったり
  できたら、母と一緒の生活にできるように
  できないか先生に相談することにしました。

  先生も
  父の入院前の状態を知っているので
  今のままの入院していても
  父らしさを失っていくことを危惧されていて
  退院して
  母と生活しながら
  リハビリをしましょうと賛同してくれました。
  ヘルパーさん、リハビリシさん、ケアマネさん、看護師さんをはじめ
  多くの方のご協力によって
  退院して、リハビリを続ける運びになりました。

  退院すれば、全て解決
  元に戻れるわけないのではないのです。
  退院してからも
  乗り越えないといけない壁が父に待ってたのです。
  
  後編に続く

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