カレンダーと希望

  昨年の3月まで入院していたときは
  ちょうどコロナパンデミックが
  表面化し
  入院中の3月初頭に
  山口県ではじめて
  コロナ感染者がでてからは
  入院している病院でも
  面会禁止の状態となりました。

  病院の外で
  コロナ感染症が流行していて
  こどもたちは
  学校も休校に成り
  おとなも
  これまでの様々な会合、集会などが
  中止となり
  入院している者だけでなく
  全ての人が
  人との接触が制限された世界に
  なっていました。

  そんな状況の中で
  それまでと変わりなく
  リハビリができることって
  とても有り難いことで
  守られていることに
  感謝して過ごしていました。

  そうは思っても
  やはり自由に人と会えないのは
  さみしいしつらかったのは
  今振り返っても思います。

  今も
  面会禁止の状態は
  続いているみたいですが
  僕の隔離生活は
  1ヶ月で終了することができたので
  その意味ではラッキーだったと
  思っています。

  でも、今隔離生活を思い
  どのように過ごしていたかを
  ここに書き留めておこうと思います。

  入院中は
  カレンダーとよく
  睨めっこしていたのを覚えています。

  入院生活は
  毎日決まった単調な日々でしたが
  極端な言い方をすると
  今日が何月何日なんて関係ない
  曜日感覚も無くなってきます。
  カレンダーがなくても
  何不自由もなく暮らすことができます。

  でも
  毎朝、看護師さんに
  バイタルチェックされると同時に
  今日は何月何日ですか?って
  聞かれるんですね。
  認知症の確認に必要な質問ですが
  日付を意識していないと
  今日は何月何日かわからなくなります。

  ですから
  毎朝
  カレンダーをみて
  日にちを確認するのが日課でした。
  カレンダーは
  その日を確認するツールでしたが
  退院日が決まると
 「あと退院まで何日・・」なんて
  退院日までの日を確認するのが
  日課になりました。

  そして
  朝何日だから
  今日もリハビリを頑張ろうと
  決心して毎日をスタートしました。
  そのおかげで
  昼間は日付を意識することなく
  リハビリに励めました。
  そして
  翌朝に日付の確認とともに
  当たり前だけど、日々
  確実に退院までの日が減ってるので
  また退院の日が近づいたことを
  喜んで
  その日を活き活き過ごすことができました。

  よく
  過去や未来にこだわらず
  今という時間を真剣に生きていく
  ”中今”な生き方が大事だと言われますが
  僕が入院したときに
  退院日をカレンダーで確認でき
  退院日に向けての希望をもてたので
  その日を充実して過ごせたのだと思います。

  未来を思い描いて生きる生物は
  人間だけかもしれません。
  他の動物は過去も未来もなく
  今を一生懸命生きている姿に感動します。
  人間が希望を持つのは
  人間は弱く、挫折しやすく
  中今を生きることを忘れてしまうので
  中今を生きられるように
  神様が希望をお与えになられたような気がします。
  希望を持つこと、夢にむかって生きることは
  人間に与えられたよく生きるための力
  何だと思います。

  オリンピック開幕まであと10日
  希望、夢を持って
  今日という日を全力で
  過ごして生きましょう

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