パジャマを着替えた時

  ちょうど一年前
  倒れて3週間経ち
  さいわい新たな出血を起こすことなく
  病状も落ち着いてきました。

  その頃
  自分のからだの変化の発見があります。
  30mほど
  杖を使いながら歩くことができた。
  左腕を真上に上げることができた
  左の手のひらを広げられ
  ベットの手すりを握ることも
  できるように、明るい兆しが見えてきました。

  回復できる時期はは、ずっと続くわけではなく
  ある程度回復できる時期が
  決まってることがわかっています。
  でも、最初入院した病院は
  急性期の病気で   
  病気を落ち着かせるのが中心
  病勢をみながらのリハビリなので
  思いっきりリハビリしたくても
  できない日もあります。
  そしてリハビリ時間自体も短く
  リハビリ・・・と言えば
  血のにじむようなきつい物だと思ってましたが
  もうちょっとしたいのに
  と物足りなく思ってきた時に
  リハビリ専門病院への転院が決まりました。

  転院してから
  機能が回復できるかは
  自分の努力、力にかかっている。
  自分は体育会系ではなく
  どちらかと言えば文化系。
  からだをいじめた経験も少ないので
  テレビでみるリハビリは
  歯を食いしばるシーンがでてきて
  自分が耐えられるかのか不安はありましたが
  やるしかないんですよね。

  そんな時
  リハビリ病院の主治医の先生が言われました。
  「ここでは、病人ではないので
   パジャマを脱いで、
   トレーニングウエアーで過ごして下さい」

  そうか、もう僕は
  周りの人に気遣われながら生きていく
  患者ではないんだ。
  これからは
  自分の力で
  自分の生きる道を切り開かねばならないんだ。

  パジャマを脱ぎ捨てることで
  僕に気合いが入り
  まず僕のリハビリへの
  戦闘態勢になった瞬間でした。

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