投稿者「santa」のアーカイブ
老いは変化ととらえる
老いることを
怖れる人はすくなくありません。
年をかさねれば、
若い頃のような馬力も、体力もなくなり
からだの動きも機敏に動けなかったり
鏡を見れば
肌の衰えや体型も変化していってるのを
感じることでしょう。
人間の宿命として
この世に生まれた限りは
いつかは死を迎えます。
生まれてから、死んでしまうまで
からだは常に変化していくものです。
これは人間だけのことではなくて
この世の全ての物は常に移ろっていくもので
同じ状態でとどまることはないのです。
あと少しで新しい年を迎えます。
新しい年を生きる自分は
今年生きている自分と同じではないのです。
鏡の前で
以前の時と異なる姿を見ると
その事実を素直に受け入れることは
心情的には難しいかもしれませんが
変化に対する受け入れ方には
二通りあると思います。
醜さと取ると受け止めにくくなりますが
必然の変化だととらえたら
その変化に縛られずに
次の段階に進めそうにありませんか?
老いればこそ
わかることもある、伝えることもある
変化を補うために
新たな行動ができるようになるかもしれません。
年を取ることは
次のステージに立つということだと思うのです。
勝海舟からの言葉
勝海舟が以下の様な言葉を紹介します。
「世の人は
首を回すことを知っている。
回して周囲に何があるか
時勢はどうかを見分けることはできる。
だが
もう少し首を上にのばし
前途を見ることを
覚えないといけない」
という言葉を遺しています。
我々は
世の中を見て
今何をすべきかを
直感として見極める力がある。
だけど
その能力は
目先の利益、自分自身の思いだけで
進んでいくと
大きな落とし穴にはまってしまうかもしれない。
下ばかり見ていると
その落とし穴に意外と気づかないもの。
だから
ちょっと首を伸ばして
視線を高くして、遠くをみてみましょう
視線が広がったことで
これから進むべき道が、ゴールへ通じる道が
目の前に広がってくるでしょう。
勝海舟の言葉の様に
自分の進むべき道がはっきりすることでしょう。
これからの迷わず進むために
ちょっと先を見ることが
大事なポイントなのです。
能について
福岡市の警固町に能舞台があると
テレビで紹介されていた。
能楽師さんが作った
能楽堂で
昭和40年に北九州から
福岡市に移転したという。
北九州にあったと言うことに
またびっくり。
その番組の中で
能について説明してくれていた。
能は、見えない世界を舞台に表現していると。
つまり、舞台は室町時代。
そして舞台で演じているのは
鎌倉時代の人。
能面で神や幽霊が乗り移って
喜怒哀楽を表現していると。
そう、人間の、日本人の
ずっと持ち続けている
こころの内面を表に出して
表現している。
能は
世阿弥が完成してから
新作を作ることは認められなかったけど
この能楽堂の能楽師森本氏は
地域の話から4つの新作を発表したと。
そして、能はミュージカルともいっていた。
短いインタビューだったけど
能に触れたくなった。
きっと、日本人としての
こころが揺さぶれる気がした。
下痢
診察中に便のことを聞くことがあります
下痢ですか?
時折
首を傾げながら
答えが返ってこないことがあります。
下痢かどうかって
特に赤ちゃんの便はゆるくて回数も多いので
意外と難しいのかもしれません。
ですから、今日は下痢についてです。
通常便が含んでる水分の状態で表現します。
水分の多い順に
水様便(ほとんど水の状態)
泥状便(泥のような便)
軟便(形がすぐ崩れてしまう柔らかい便)
普通便
硬便
となります。
赤ちゃんの便は通常軟便ですね。
そこで
下痢便かどうかは、
いつもの便と比べて
いつもより
水っぽくて、柔らかいですか?
回数は多いですか?
臭いはどうですか?
血液や粘液が混じってないですか?
などがどうかで下痢かどうかを判断しましょう。
そして便の状態だけでなく
全身状態のよしあしのチェックも大事です。
熱はないですか?
機嫌は悪くないですか?
おしっこの回数はいつもより減ってないですか?
水分をうけつけてますか?
以上のことがある時は
必ず病院をかかりましょう。
下痢や嘔吐を何度もしてぐったりしているようだったら
脱水症が進行してるかもしれません。
便に血が混じり、突然火がついたように泣いたり、泣き止んだりを
繰り返している時は腸重積かもしれません。
夜でも救急病院を受診しましょう。
こどもの下痢は
あまり下痢止めは使いません。
脱水症を防ぐこと
おなか(腸)を休めることが
治療の基本です
下痢の時は
お家での看病がとても大切です。
①水分をしっかり摂りましょう
ジュース(柑橘類はやめましょう)、スープ、
薄めのお味噌汁を
少しづずつ取りましょう
②離乳食を減らしましょう。
下痢の時はおなかを休めることを大事なので
栄養のことは気にしないで
離乳食は中止かまたは半分程度に減らしましょう。
どんな状態のものを食べたら分からない時は
便と同じ状態のもの
水様便なら水のみ
泥状便なら同じようなペースト状
を与えるといいでしょう。
③母乳はOK
④ミルクは、下痢がひどいときは
2,3日は少し薄めて与えましょう。
⑤お風呂は
機嫌もよく、熱もなければ、短時間であればOKです。
特におむつかぶれにならないように
お尻をよく洗ってあげて下さい。
下痢の時は
栄養をあたえないと、水分をあたえないと大変と
あわててしまいますが
家であわてない対応が一番重要です。
診察を受けた時に
どんな生活をしたらいいかを
しっかり聞いていたら安心ですよね
落ち込んだ時にかける言葉
人生は順調な時ばかりではない
つらい時もあるし
悲しみの時もある。
そんな時、心がけていただきたい言葉が
3つあると
欽ちゃんこと萩本欽一さんが
教えてくれた。
その3つとは
「威張らないこと」
「親切にすること」
「いつも以上に気を遣うこと」
と仰っています。
確かに、どんな時にも
この言葉を忘れなければ
きっと運の神様も味方になってくれるだろう。
そして、元気がでて
周りの仲間と喜びと笑顔があふれてくる
と思うのです。
そして、この言葉は
誰よりも
自分が一番つらい時、大変な時、疲れている時に
意識して使う言葉だと思うのです。
愛は元気の源
昨夜は、父の兄弟夫婦が勢ぞろい。
遠路遥々、東京、大阪、宮崎から集まり
久しぶりの再会に
思い出話に花が咲き
池内家のルーツが次々に明かされ
温泉に入るのも忘れるぐらい
楽しく、濃い時間でした
でも楽しい時間は
お決まりのように
あっという間に過ぎていくもの
名残り惜しいけど
次回の再会を約束して
お開きとなりました。
帰る時、
80歳を超えている
おじ、おば、両親の顔を見てびっくり
来られた時より
目が輝き、豊かな笑顔
10歳以上若返ったような
活き活きしたお顔になってる。
そんな両親を見て
ふと思いました。
この生きている時間
“元気でいてもらいたい”と願い
“元気でいてね”と願ってくれてる
思い、思われ
思いが繋がっているから
人は未来に向かって
元気に生きていけるのかも
人は一人では生きていけない
家族の愛
友人の愛
多くの人の愛 に支えられて
生かされている
その愛を大事に受け取り
その愛をまた繋いでいく
それが
元気に生きる源なんだ
不易流行
これは、松尾芭蕉が遺している教えです。
「いつまでも変わらない本知る的なことを
しっかり軸に据え、新しく変化を重ねなさい」
ということです。
要は、流行を追うことを怖れるなと言うことです。
私たちは
生きていく年を重ねていくと
若い時に比べて
体力が衰えたとことに気がつく人も多くなるし
なかなか眠れなくなったと
嘆かれる人も多くなります。
そんな時、よく口にされるのは
「若い時に比べて・・・・」とか
「若い人について行けない・・・」など
日進月歩で変化する世の中の流れに
ついて行けなくなったと自覚してしまい
なんだか元気が削がれてしまうことが
あることも増えてくるでしょう。
年をとると
時代の流れについて行けないと
諦めてしまい
どこか孤独やさみしさを感じてしまうことも
多くなることでしょう。
最後まで
活き活き生きた松尾芭蕉が諭してくれているのです。
可能な限り流行を尊重し
流行を人生に取り入れると
日々の暮らしに色がつき
さみしさなどが遠ざかり
明るく元気になるのではないのでしょうか。
気管支喘息発作
気管支喘息は慢性の病気、
治療をしないと発作を繰り返してしまう病気。
僕が医師になりたての時は
発作の時の治療が主でした。
特に小児喘息は、大きくなれば治る病気だと
言われていました。
でも
最近は
喘息の発作が起こってしまうと
気管支の状態が悪くなり
気管支喘息が治りにくなる。
そこで
気管支喘息の発作を起こさせない
気管支喘息で起こる
気管支の炎症を抑えることが重要な
ポイントになっています。
そのために
ステロイドの吸入、アレルギーの薬を飲んで
炎症を鎮めることになります。
でも、もし発作が起こってしまったら
発作を止めなくてはいけません。
そのためには
まずは、発作の程度を知ることが大切です。
発作の状態は大きく3つに分かれます。
①小発作とよばれる
軽くヒューヒューいうけど、元気に普通に生活できる
②中発作
ヒューヒュー、ゼーゼーが強くなって
話す時、辛かったり、食欲がなくなったり
少し呼吸困難な状態があります
③一番ひどい大発作
息苦しくて、動けない、横になれない
肩や身体全体を使って息をしている。
顔色が悪いなどの状態で治療が異なってきます。
発作の時の治療は
気管支を広げて、しっかり痰を切るために
吸入、内服薬、注射をします。
気管支喘息の発作で
一番困るのは、
気管支喘息の発作が夜間から朝方に起こることが多いこと。
ですから
昼間に咳が出ている時に
発作ではないか、病院で確認して
きちんと治療を受けておくことが
まず大事です。
そして、もし、夜中発作が出てしまった時は
水分をとって、痰が粘っこくならないようにする
衣服をゆるめる
発作の時は、あおむけに寝ると息苦しいので
布団やまくらを抱えて背中を丸めて横になると
楽になることがあります。
また、ゼーゼーしてても
眠れているようであれば
そのまま様子を見ていても大丈夫です。
ただ、
ゼーゼーしていて眠れない
息が早くなり胸がペコペコしている
顔色が悪ければ
夜中でも病院を受診しましょう。
喘息発作は
何もしないと必ず発作は起こします。
発作を起こすと
呼吸困難を起こし、とってもつらい病気。
ですから
発作を起こさないように
日頃から注意しておくことが
気管支喘息の発作で
あわてないための方法です
想像より強いのは
想像は意識より強い
神話は歴史よりも意味深い
夢は現実より感動的である
希望は常に体験に優る
笑いだけが悲しみを癒やす
愛は死よりも強い
ロバート フルガム
目は心の鏡
目はとても大事です。
現代社会は目で情報の9割を得ているとも言われています。
医療現場においても見ることは治療の第一歩。
目をフル活動して、
患者さんの全体を観て、
身体の状態を診て、
悪いところをしっかり視て
診断した後、
患者さんをやさしく看ます。
患者さん自身の目もみます。
“目は、心の鏡”と
言われるように、
今の状態がわかります。
元気な人の目は、
白目に濁りがなく、
まぶたに張りがあって、
適度な潤いがあります。
そして、
好奇心旺盛なこどもの目は、
いつもキラキラ輝いています。
時々
目がうつろに曇っている
こどもに出会うことがあります。
悩みがあるの?
楽しくないの?
心配になります。
目は心と体の状態を表します。
だから、
“目は心の鏡”と言うのでしょう。
僕も目を輝かして
生きていきたいと思っています。
どんなに忙しくても、
患者さんが元気になって、
周りのご家族が喜んで、
しあわせに生活していると感じると、
僕もしあわせをもらって、
心が輝きだすような気がします。
誰かのしあわせを
自分の喜びに感じられたとき、
目はキラキラ輝いていることでしょう。
“目は心の鏡”
今日も心も目も
輝かせて生きたいものですね。