肉体を動かしている見えない力を感じた時

入院生活を通して
わかったことのひとつに
人は肉体だけで生きているわけではない
ということ。

左手は
リハビリをする前には
感覚はあるけれど
全く動かない状態でした。

とある日
カッターシャツに着替えをしようと
したときのこと
まずはパジャマを脱いで
シャツの腕を左手に通して
次に右手に通します。

ここまでは
いつもと一緒だけど
今日はシャツを着るので
ボタンを止めないと行けない
カッターシャツなので
ボタンも小さいし
間隔も近くて
パジャマのボタンなら
右手だけで
できてたけど
小さなボタンを穴に通すの
右手だけにするのに
四苦八苦してたときのこと

動くはずのない
左手が
自分では意識してないのに
すっと
四苦八苦している右手のボタンのところまで
動きいていったのです。
僕が意識したのではなく
左手の意志で
右手が困難だから助けようと
しているかのように
右手の動きに対して加勢してるのです。

でも
麻痺がある左手です。
動かすのがやっとのはず。
さすがにボタンを入れる細かい作業の
お手伝いまでにはなりませんでした。

僕は
自分のからだだけど
自分のからだでない光景として
右手を助けようとする
左手の様子をみてました。

なんと美しい光景でしょう
困ってる右手を
必死で
手伝おうとする
拙い左手。
まるで小さい子が
一生懸命にお母さんを助けようと
お手伝いしようとする光景に見えて
自分のからだなのに
感動しました。

そんな光景を見ながら
右手も左手も
自分のからだのはずだけど
からだの中には
自分の意志とはちがうところで
見えない力が働いていることを知りました

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