こころと身体ともに健康をめざす

こころと身体は相互に影響を及ぼす。
だから
精神的に落ち込むことがあれば
そのことが
身体の不調を生み出し
様々な病気の発症や悪化の原因になるし
からだの病気が
人の気分や思考に影響を
与えることもある。

健全な肉体に
健全なこころが宿るとも
言われることもある。

年をとると
病気になる機会が増えて
病院を受診することが多くなり
小児科医の僕でも
お年寄りの方を診ることが増えてきました。

年をとるにつれて
老化は避けて通ることはできません。
若い頃にはなかった
関節の痛みや腰痛を感じることも
近くのものが見えにくくなったり
物忘れが多くなったり。
比べると
身体の衰えを感じると誰もが悲しくなるでしょう。

そして
不治の病ではないか
死期が近づいているのではないかと
先行き不安になうことが
増えていくような気がします。
実際、そんな悩みを診察中に
お話を聞きます。

そのような話しを聞きながら
いつも
こころの状態が病気にならないように
お話をしていますが
そう簡単には
人の思いって変えられないですね。

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ボランティア

ボランティアというと
何かを見返りを求めないで
してあげることって
思うだろうけど
僕は
ボランティアは、何かをさせてもらうことで
学ばさせてもらっている。
だからそれ以上の対価を求めないというのが

ボランティア活動を重んじるアメリカ人の
考え方です。
つまり
僕たちは
ボランティアをしたということに
満足して終わることが多い気がする。
でも、させてもらったという
意識を持って行うと
その謙虚な気持ちが
深い人間形成に繋がるのだと思う。

ソプラノ歌手の佐藤しのぶさんは
貧しいこども達に勇気を与えるために
度々海外に行かれたようですが
歌った後に
集まったこどもたちに逆に励まされ
世界には理不尽にも極貧のこどもたちの
いることを知り
その貧しさを解決できない自分の無力さを
感じたという
感想を遺されています。

ここに
ボランティアをする
本当のこころがあると思うのです。

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継続は力なり

世の中には、頭がよくて
自分よりも優れた人は一杯います。
そんな中で
たくましく生き抜くためには
どんなつまらないことでも
どんな小さいことでも
きちんと最後までやり抜くこと。

そんな小さいことでも
継続して続けると
「これをさせたらこの人の右にでる者はいない」
そう言われるまで
決めたことをコツコツやり抜いていく。

これは
昔から言われている
成功の秘訣。

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天職

神学者、哲学者そしてオルガニストでもあった
シュバイツァーは
30代になって突然
アフリカに行くことを決意しました。

それまですでに
哲学者そして芸術家として多忙の生活を
送っていたにもかかわらず
アフリカの人を助けるための
医学の勉強を始めたのでしょう。

30代になって
しっかりした職業があるのに
どうしてまた医学の勉強をしようと
考えたりするのか?と
周りの人はびっくりして
シュバイツァーの決意を止めようと
説得にかかったのですが
オルガンのビルド先生は
「神さまが呼んでいるらしい。
神さまが呼んでいるというのに
わたしは何をすることができようか」
といって
シュバイツァーのアフリカ行きを
応援したそうです。

仕事のことを
ドイツ語ではberufといって
神に呼び出されるという意味らしいです。

日本では天職と言いますが
今やっている仕事は
神さまから呼び出された者なのです。

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母親の子育て、父親の子育て

男性も育児参加をするようになってきたけど
女性から
男性の育児について
不満の声を度々きこれることがあります。

男性が女性に寄り添って
子育てに協力することは大事ですが
生物学的に
母親と父親の子育てはモードが違う
ことも要因にあると思うのです。

母親はこどもを
弱いから守っていかなければならない対象
弱者として接していきます。
だから、弱くても生き延びることを考え
多くの動物がそうであるように
群れの中で
安心して生きていけることを願うのです。
つまり
集団の中で飛び抜けるよりも
普通に生きていくことを願い育てるのです。

それに対して父親の子育ては
母親と同じように
こどもを弱者として
捉えているけど
この集団のなかで、
どのようにして強く生き抜いていくか
自分の力を発揮していくかを
伝えようというスタンスで
子育てをしていくのです。

こう考えると
母親と父親の子育てにも
理由が有り
言い悪いではなく
どちらの子育て、教育を受けて
こどもはたくましく育っていくことを
母親も父親も
お互いを尊重して
子育てすることが大事ではないのでしょうか?

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【あわてない育児 93 : 授乳中の薬】
当院はファミリークリニックなので
おこさんを中心にお父さん、お母さん
ご家族で受診されることがあります。

ひとり風邪をひくと
家族全滅・・・ってこともあるのだけど
どのご家庭も
まずは、おこさん。
そして
ふとお母さんも同じ症状があり
お母さんとのことをお聞きすると
”私も診ていただけるんですか?”
お母さんが遠慮がちに受診されます。

そして
”授乳中ですけど
飲めるお薬あるんですか?”と
きかれて
”大丈夫ですよ”と
お答えすると
安心されて、診察を受けて帰られます。

どうも
①薬を飲むと母乳を与えられないという慣習があったり
②薬の添付文書に授乳中止と書いてあるのですが
これも科学的に意味がなく、今の時代にそくわない
書き方になっています。

だから
薬飲まない→病院に行かない(いけない)
病気が悪くなってしまうということになるようです。

でも、実際は
母乳中でも薬は飲めるのです。

そこで今日は
授乳中の薬であわてないでです。

最近は
母乳の研究が目まぐるしく進み
母乳はミルクよりも

①感染の予防する力がある
②免疫や神経発達を促す優れた効果がある
③母児間の愛情形成を促す効果があるなど

優れている点がわかっていています。

でも、授乳中に薬を飲むと

薬が母乳の中に出て
赤ちゃんに悪影響を及ぼすのではないかと
心配している方は血行います。

日常的に使われている医薬品の
ごく少量しか母乳中にでないことがわかっています。

実際母乳は乳腺で作られます。
薬を飲むと、
消化管で吸収され、血液を通して
全身に運ばれ、肝臓などでも処理され
乳腺に運ばれたときには
かなり濃度が薄くなっています。

だから
ほとんど薬は
授乳中であっても、内服でます。

お母さんに必要な薬はきちんと飲めて
おこさんには影響がでないように
できてるんですね。

人間のからだって
よくできてるなって思います。

でも
不整脈の薬、麻薬、放射性ヨウ素剤
睡眠薬、転換のお薬はでは
内服量によっては
授乳中に移行する薬もあるので
かかりつけの先生に
授乳中であることは伝えて下さいね。

また
薬ではないけど

これからお正月になると
ご家族で
楽しい食事、ちょっとお酒を
飲まれることもあると思いますが

アルコールは飲みすぎると
赤ちゃんも一緒に酔ってしまったり
たばこの中のニコチンで下痢になったり

嗜好品である
たばこやアルコールの摂りすぎには注意ですね

 

 

 

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キーシンのピアノコンサート

キーシンはロシアのピアニストで
幼少時から大天才ピアニストとしてデビューして
デビュー以来
ずっと第一線で活躍している
ピアニスト。

現代は一流ピアニストに
なるためには
ショパンコンクール、チャイコフスキーコンクールなど
名だたるコンクールで
入賞することが早道であるが。

世界の中では
幼少時から
その才能が世界の人々から認められ
コンクールをうけずに活躍する
ピアニストもわずかながらいる。
その中のひとりが
キーシンである。

30年以上前に
1回生の演奏を聴いたことが有り
その時の瑞々しい感性と
人並み外れたテクニックに
圧倒されたのを覚えていた。

そんなキーシンももう54歳になって
どんな演奏をするのか楽しみだった。

その演奏は・・・・
ベートーベンにはじまり
ショパン、ブラームス、最後はプロコフィエフと
意欲的なプログラムで有り
どの曲も的確なテクニックに裏打ちされた
圧倒的なスケール感であった。

キーシンは多くのCDもだしているので
演奏自体は予想はできたものの
それ以上にキーシンの成長に感動した。

それは
彼が紡ぎ出す
ピアニッシモの音、音楽に
やさしさ、悲哀など
僕の心を優しく包みこむような
温かい音色に感動したと共に
彼の人間的成長を感じ
彼なりの苦労を乗り越えて今があることを
感じたのです。

彼の素晴らしい演奏と共に
混乱のロシアを凜とした愛する気持ちが
演奏に感じられて
それがますます感動の嵐に誘っていった。

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からだにいい食べ物、悪い食べ物

今は情報時代
様々な情報がインターネット、メディアを通して
流れている。
そして世間は健康志向も強まっている。

以前
コーヒーを飲むと癌が防げるという情報があった。
コーヒーにはカフェインが含まれている。
その他にもコーラーやジュースにも含まれている。
カフェインは
覚せい作用、興奮作用もあり
元気が出るような気がして
受験生、働き盛りの若者が良く好んでとる。
日本では今回の中毒死が初めてだけど
アメリカなどでは
若者のカフェイン大量摂取が問題になっていた。
カフェインは、心臓に直接作用して
心拍数を上げます。
利尿作用もあるので、
両方の効果で、
疲れている時に大量摂取すると
心臓に負担が来てしまいます。
また耐性ができやすく
増加量も増えてしまいます。
適性な摂取量は
おとなで400㎎(コーヒーマグカップで3杯)
こどもで45mg(335mlのコーラ1缶)
妊婦さんで200~300㎎(コーヒーマグカップで2,3杯)
と言われています。
ただ、最近のコーヒーや炭酸飲料は
甘めに作られてるので
気づかないうちに大量摂取していることも
あるので要注意です。
このように
薬じゃなくて、身体のためにとっても
意外とリスクがあります。
逆に、世の中には
ファーストフードに代表されるような
身体に悪いと言われている
ジャンクフードもたくさんあります。
でも
幼いとき食べた
○ックバーガー、○ックシェークなどの
美味しさに感動したのは
今でも覚えています。
最近は
それらを食べると身体に悪い
ということは、
こどもでも認識するようになりました。
でも
時々食べたくなって、
食べてしまいます。
でも
ジャンクフードばかり食べるのはよくないけど
時に
ジャンクフードを味わえるということは
ジャンクフードを食べられることは
ある意味“元気”“健康”だから食べられる
ジャンクフードも食べられる
しあわせを感じることが大事な事かも。
そして
その健康を維持するために
身体によい物を食べることの大切も知る。
世の中は
健康志向、自然志向が強く
身体にいい食べ物もたくさんあります。
たとえ
それが体にとって良くても
摂りすぎはよくないこと。
何事も
ほどほどに、バランスをとることが大切ですね

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輪廻転生を信じますか?

魂とは?
死後の世界ってある?
肉体が滅べば、全て終わり?
あなたはどう考えますか?
目に見えないことを考えるのは
苦手なのが現代人。
ずっと
魂?死後の世界?なんて迷信
と思われてきました。
でも最近
死んだ後に魂だけになり
その魂を高めるために
再び生まれ変わってくる
・・・と輪廻転生があると主張される
科学者、知識人
そして医師も増えてきているような気がします
前世療法という方法が
精神医療の分野であります。
言葉通り
今の心の傷は
実は
前世での影響があると考え
前世での記憶を蘇させることで
心の傷を治していく
前世にアプローチすることで
解決しようとする治療法なんです。
その前世療法を開発された
ワイス博士の治療を体験できる
CDがあると言うことで
早速聴いてみました。
CDのアナウンスに従っていると
だんだん
心地よくなって
いつの間にか眠っていました。
そして
30分ぐらいして
目が覚めたときは
とてもすっきりし
癒やされたのですが・・・
僕の前世は???
という結果でした
ところが
一緒にCDを聴いていた娘が
突然こんな光景が浮かんできた。と
絵を描きながら説明してくれました。
全く
場所も人物像も全くちがう
ふたつの場面が浮かんできたそうです。
はじめは何だろうとびっくりしたみたいだけど
場面の説明はないけど
自分の前世だと確認したそうです。
娘の話をきいていると
心から前世を実感していることが伝わり
やっぱり前世はある
人間は生まれ変わっているのだ
と思いました
人は
何かの目的を持って
生まれ変わってきている
誰もが
魂をより高めるために
魂の成長のために
課題を持って
僕たちは生まれてきたと
言われる人もいる。
過去の過ちを精算し、
学び、成長し
よりよい魂になるために
僕たちは今この世に存在しているとしたら
今心に響くこと
今気になることは
きっと
魂の成長に必要なこと
魂が成長する生き方。
魂が喜ぶ生き方
それが
心から健康になる生き方
ということかもしれません。

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山本有三の小説「波」で
主人公が、
後からあとから押し寄せては砕けていく
波を前にして
次のように語っています。

「私たち親が散々苦しんだのだから
もはやこんなことを
こどもには経験して欲しくないと
思っていても、
こどもたちは
親が一生かけて経験したことを軽蔑して
打ち寄せる波のように
昔からほとんど変わることなく
同じ誤りを
くり返してしまう」

親になって
自分の気づいた過ちをしないように
育ても
こども達は同じ道を
歩んでるのかも知れない。

自分の親も
親と同じ苦労をしないように
育てられたはず。
でも、親としての苦労は
今も昔も変わらない。

人間が誕生してから
何万年も過ぎているけど
どんなに世の中が発達しても
人間は同じ苦労をしながら、経験して
生き続けている気がする。

打ち寄せる波のように
親の苦労は
いつの時代になっても
変わらない普遍の真理なのかも知れない。

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