日別アーカイブ: 2022年11月21日

医の中の蛙

日頃生きていくためには
自分に囲まれた環境がある。
その環境で形作られた社会という世界の中で
人間は生きていく。
でもその社会に生きてくのに慣れてしまうと
その社会の外で何が起こってるのかわからなくなる。
医者の世界も
医者仲間ばかりの中にいると
視野がせまくなってくるので
視野を広げるために
医者以外の人と付き合う機会を増やしていこうと
努めている。

先日
ノーベル賞受賞された湯川秀樹先生が
大学時代から師として尊敬されてた
数学者岡潔先生の随筆を読んでいると
医者についてのことが
書いてあり
医者を、生命を見る鋭いご意見に拍手喝采
ここに書き留めておこうと思います。

「医者に、
生命とは何か、何をもって生きているとするか
ときいても、医者はわからないと答える。
これは
医学は物質科学であって、決して生命のことを
扱っているのではないからだ」と
言い切られている。
うーん、鋭い。見抜かれていらっしゃる

そして
次のように続く
「心臓の動きや脈拍は
生命に随伴した物質の現象にすぎない」
と断言。
なら生命とは・・・こんな風に表現されている
「冬枯れの野の大根やネギでも生きているのだ。
生命を感じる人は
その大根やネギでも生命の緑の芽のように
青々としているように見えている。」

目に見えるもの
今の症状、検査結果、画像だけが
生命ではない。
そこばかりに囚われてると
真実の真善美を見落とさない
心眼が曇ってしまう。

キリスト教には次のような言葉がある
「天つ真清水受けずして
罪に枯れたるひとくさの
栄えの花はいかで咲くべき
そそげいのちの真清水を」

医の中蛙にならないように
真の真実を受け入れられる
柔らかいこころでいたいと思います

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