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野口英世の光と影①

  最近野口英世の特集が
  テレビで放映されていた。

  コロナウイルスが流行するこの時期に
  野口英世を知ることは
  意味があると思い
  野口英世の人生を紹介させて下さい

  野口英世と言えば
  誰もがご承知のように
  幼少の時の身体的困難を乗り越え
  志しを持って医師となり
  研究者として黄熱病などの
  伝染病の克服するために
  世界で闘った医学者として
  お札にも成り
  日本の偉人としてこどもたちに 
  語り続けられている人物です。

  日本での評価は高くても
  その医学的実績は
  今では専門家の間でも評価されていないのが
  現実のようです。

  そこに野口英世という人物の
  本来の人間としての姿があるように思います。

  野口英世には
  幼少時のハンデを乗り越え
  志しを持って
  世界の人々を救い
  誰からも賞賛される人物を目指したのでしょう。

  その目標のために
  誰よりも努力をし
  医者となり、単身渡米し
  梅毒の病原菌を
  世界初確認するという栄誉を手にしました。

  素晴らしい成功を修めたのです。
  でも
  野口英世にも人間だったのですね。
  人は成功すると
  もっと成功したい、自分は成功するはずだと
  次のステップへ進もうとします。

  向上心を持っているのは
  人間だけで
  これが幸運に働けばいいけど
  その時に自分の進むべき方向を
  見極めるべき落とし穴があるのでしょう。

  名声を得
  大成功を修めた
  野口英世にその時にはわからなかった
  落とし穴があったのです。

  野口英世は
  次なるターゲットとして
  南米で大流行していた
  黄熱病に取り組み
  黄熱病の病原菌を見つけ、
  ワクチンを短期間で作成し
  世界に発表し、またまた世界から注目されました。

  でも
  論文を見て、疑問を投げかける
  専門家がいて
  もう少し精査するように
  英世に助言するのですが
  それに耳を貸さず発表してしまったのです。
  それが正しかったかどうかは・・・・
  その時、黄熱病が蚊が媒介する病気であることが
  わかっていたので
  蚊を駆除したことで
  英世の開発したワクチンを使わずとも
  南米の黄熱病は終息したのでした。

  ですから
  英世の研究の成否は
  実際には確認できなかったのです。
  でも、努力人野口英世は
  自分の研究に自信を持ち続け
  再び成功、賞賛の日が来ることを
  待ちわびていたことでしょう

  でも、実際は
  英世の思ったとおりに運命は
  動かなかったのです。

  もしその時、英世は
  自尊心、名誉欲という欲に
  囚われていることに気づいて
  素直な、謙虚に研究を進めていたら
  きっと現代でも
  物語の世界に生きる偉人ではなく
  医学界の偉人として
  名を馳せてたかもしれません。

  続きは次回

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