横山大観の風景画からの学び

横山大観の絵画を
まとめて鑑賞できる機会がありました。
横山大観といえば近代画壇の巨匠であり
多くの富士山を描いた印象的な絵画を
遺している。

実際に観れたのは
2000点以上あると言われる作品の内の
わずか数十点であったが
どの作品も
こころに訴えてくることがある。

自然描く
その先に、大観の眼差し
心情を感じずにはおれなかった。

静物画は
絵の技術的手法を直接
感じることができる。
けれど
同じ風景がでも
イタチ、雀、リスなど
生き物を描かれていることもあった。

その絵を観ていて
動物の愛らしさに引き込まれるたが
その瞬間
時が止まったのです。

それまで
風が吹いて
葉が揺れ、枝がしなっていたのに
リスが実を食べようとしたり
イタチが気配を感じて振り返った瞬間
その自然の中で
自然の中に流れる悠久の時間を
描かれた生き物が登場しただけで
生き物が生きようとした
時間が切り取られるのです。
そして
生き物の眼差しが
訴えてくるのです。
たくましく生きたい
自然を敬い
生き物の命を慈しみ
・・・・様々な感情が感じてくるのです。

これは
作者の気持ちかも知れません。

今回
横山大観の絵画を観て
風景画の魅力
横山大観の思いに触れることができ
新たな絵画の魅力に気づいたのです。
こう発見させるのが、巨匠の所以なのかもしれませんね。

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