子育て」カテゴリーアーカイブ

微熱

小学生の女の子
1週間前から微熱があって、市販薬を飲んでたけど、
咳と鼻汁がひどくなったので受診されました。

“ 微熱”という言葉、どこか文学的な言葉。
微熱は問題ないの?病気なの?どこかあいまいな印象を持つ
日本人的な表現ですよね。

実は定義もちょっとあいまいです。
通常 「軽熱がある一定期間(10日程度)続く時 微熱がある」と
言っています。
※軽熱とは こどもで37.5度以上38度未満の熱
おとなで37度以上37.9度未満の熱
を言います。

微熱の原因は

①感染症(40%)
②うつ病、更年期障害、自律神経の以上など
原因不明(50%)
③悪性腫瘍
④ 膠原病
⑤ 甲状腺機能亢進症
⑥薬物アレルギー
があります。
病気以外で微熱の場合もあり
①個人差や朝夕の体温の変動
②食事や運動の影響や泣いた後
③体温計の種類
(電子体温計は水銀体温計よりも高めです)
測ったタイミングでも体温はことなり、
軽熱であったり、なかったりします。

微熱でも
元気がよく、食欲があるようなら、
体温計の種類と測り方を見直してみる。
それで問題ない時は、おこさんやご自身の平熱をチェックされるといいと思います。
また、

平熱よりも1度高いことを軽熱と捉えることもあるので
平熱は人によって異なるので、個人個人で微熱の定義が
あいまいになってしまいます。
そこで

自分の平熱を知っておくこと、
大人に比べてこどもの平熱が高めだということも
知っておくと、
熱を測った時にあわてなくてすみます。

微熱ってとても奥の深い言葉
それと同じように一口で平熱と言っても、
測定法など実は奥が深いので
今日はここまでってことで
平熱の話は、また改めてさせて下さいね。

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見つめる育児

3歳8ヶ月の女の子Aちゃんが受診。

Aちゃんが診察室に入った時
歩いて入ってきたから、大喝采。
診察室に3歳の女の子が歩いてきただけで
拍手喝采?
どうしてだと思いますか?

実は、Aちゃんは、
先天異常のため、発達障害があります。
おかしいなぁと思ったのは、3ヶ月健診の時。
首も座ってなく、体も柔らかいし、顔も特徴的でした。
総合病院で検査を受け、先天性の発達障害と診断されました。

診断後もかかりつけ医として、
風邪を引いた時、予防接種の時など受診してくれます。
Aちゃんの発達はゆっくり。
1歳になってお座りできなくても
1歳半になっても、歩かなくても
3歳になって、お話ができなくても
その時の気持ちを、Aちゃんらしく表現してくれる
そして、来るたびにできることが増えてるAちゃん。
だから、みんなAちゃんに会うのが楽しみになってました。

今日
Aちゃんが初めて歩いて診察室に入ってきました。
だから、みんな歩けたことがうれしくて
思わず拍手喝采になったのです。

Aちゃんのお母さんはいつ会っても優しい顔。
総合病院を紹介した時も、高熱の時も、注射の時も
発達が遅れてても、取り乱すこともなく、
いつも、どんな時も
優しく包み込むようにAちゃんを見つめてました。

どうして、いつも穏やかにいられるの?
僕は思います。

きっと、このお母さんは
誰とも比較せず
Aちゃんだけを見つめている。
医学教科書の発達と比べてもない。
Aちゃんが今日できたこと、できた瞬間を心から喜んでいる。
目の前にいるAちゃんだけを純粋に見守ってるから
穏やかに生活されている気がします。

子育てって、
競争じゃないし、お手本があるわけじゃない。
目の前にいるこどもにあわせてするもの。
その子の喜び、悲しみを共に分かち、支えることが大事。
その気持ちが、こどもだけを見つめる心が
“あわてない育児”につながる
と教えられた気がします。

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怒りの奴隷になるな

親は
こどものためを思って
こどもの危険を回避するためを思って
こころを鬼にして
こともに対して怒る場面は
必ずあります。

怒った後
これでよかったのかな?
言い過ぎではなかったか?
感情的になっていなかったk?
など反省ばかり
怒る親も怒っていい気分はしません。

怒らないに超したことはないけど
怒りに振り回されないように
気をつなくてはいけません。

古代ギリシャのアリストテレスが
次のような言葉を遺しています。

「怒ることは誰にもできる。
しかし、
適切な相手に、適切な程度に
適切な目的で、適切な形で
怒ることは容易ではない」
と語っています。

この言葉を肝に銘じて
こどもに対さないといけないですね。

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赤ちゃんも話を聞いている

昨日初めて当院を受診した8ヶ月の女の子
クリニックの玄関を入ってから
ずっと病院中に響く声で泣いてる。

体調がかなり悪いのか、人見知りの激しい赤ちゃんなのか、
診察室で診察していても、泣き声が気になって、
時折集中力が途切れそうになった。
そして、
その赤ちゃんの診察。

問診の時も、診察の時も、もっと激しく泣き叫ぶ赤ちゃん。
例え相手が泣き叫ぶ赤ちゃんでも、
きちんと診断、治療するのが小児科医の醍醐味。

この赤ちゃんに対しても診断し、治療決定、
家庭での注意点、お母さんの疑問点を整理し、
自分の力を出し切り診療を終了した。

診察室を出る時
お母さんのホット安心した表情が印象的だったけど
もっと、びっくりしたのは、
あんなに泣いてたはずの赤ちゃんがピタッと泣き止んで、
微笑むような表情でこちらを向いていたこと。

その赤ちゃんに「先生、ありがとう」と言われた気がして
診療に納得してもらえたと、ちょっぴりうれしくなった。
8ヶ月の赤ちゃんでも、言葉が例えわからなくても、
思いは確実に伝わるんですよ。

赤ちゃんは、ちゃんとおとなの声を聞いています。
だから、いっぱい赤ちゃんに話しかけてあげてください。

赤ちゃんもいっぱいお父さん、お母さんのお話しに
答えてくれますよ。
どんな心配なことがあっても、
まずは
赤ちゃんと向き合うことが、
あわてない育児に繋がるのかもしれませんね。

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人知れずいつも親切に

こどもの時、誰もが
”人のために何かしたい”
”大きくなったら、多くの人に喜ばれることをしたい”
と心に描くことでしょう
そして、志高く
お金をいっぱい稼いで、多額の寄付をしよう
困ってる人がいる地域に行ってボランティアをしよう
世の中をかえるような発明をしよう
・・・・などと夢を描くことでしょう。
でも
大きくなると
お金がないと寄付ができない
時間がないと、ボランティアもできない
チャンスや能力がないと大きな発明なんてできない
・・・・と
段々志がしぼみだします。
そして
”だから、自分には与えられるものは何もないんだ”と
思ってしまうかもしれません。
そんな時
ちょっと、自分の身の周りを見渡してみましょう。
自分の身の周りの人々に目を向けてみましょう。
元気よく挨拶をしたら
笑顔が返ってきませんか?
トイレや洗面所の汚れを拭いたら
みんな気持ちよく使っていませんか?
部屋の整理整頓をして
ちょっと花を置いたら
何だか居心地の良い空間になっていませんか?
日常生活の中で
自分が与えられるもので
まわりの人が喜んだり
人間関係がよくなったりすることって
ありませんか?
大きなことでなくてもいい
小さなことでいいから
人知れず、そっと人のために
何か親切なことをしてみる。
この行動は
してあげるという与える行為だけど
実は
自分の気持ちを温めてくれます。
そして
しあわせな気持ちにさせてくれます。
そのしあわせな気持ちは
もっと、もっと
大きなしあわせな気持ちになり
周りの人に伝わっていきます。
小さな親切でも
自分も周りの人も
しあわせな気持ちにさせてくれるのです。
そして
ますます
親切にする気持ちがわいてくるから不思議です。
人知れず、ささやかに
いつも親切にするだけでも
世界中の人がしあわせにできるのかもしれませんね。

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こどもがしあわせな世界を作る

20世紀の世界大戦が終わって
80年経つにもかかわらず
あれだけ多くの犠牲を払ったのに
その後
多くの人が戦争反対だと
声を上げているにもかかわらず
戦争は終わらない。

確かに
世界中を巻き込むような大規模な
戦争では
ないかもしれないけど
ウクライナにしても、ロシアにしても
ガザ地区にしても
世界全体を巻き込んでしまいそうな
リスクをはらんでいる。

戦争も長引き
戦争をしている人々も
どうして戦争をしているのか
わからなくっているのではないでしょうか?
戦争をやめる機会を模索しているのかもしれません。

今年はパリオリンピックが開かれました。
オリンピックはかつて平和の祭典と呼ばれていた
記憶があります。
それは
オリンピック期間は戦争をやめて
オリンピックを開催したから・・・という
話を聞いたことがあります。

しかし
今年はオリンピック中も
ドンパチしてましたよね。

そんな中
ガザ地区の休戦のニュースが。
休戦になるのは、ガザ地区のことも達に
ポリオワクチンを接種するためだと。

なんか
戦争当事者も
こどもを大切にする気持ちが
わかって
そのニュースをみてなぜかホッとしました。

これからの時代は
きっとこどもがしあわせを運んでくれる
しあわせ平和大使になるのかもしれません。

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読書のすすめ(本日通常通り診療中)

☆昨日は台風10号のため、臨時休診させていただきましたが
当院は大きな被害もなく今日から通常の診療をさせていただきます。
みなさんは大丈夫ですか?
不安の心は体調にも影響します。
お力になれればと思っています。

読書はこどもの未来を創るために
必要なことだとは知られていますが
実は高齢者の認知症も遠ざけるなど
おとなになっても
こどもの時の読書経験は
影響しているということがわかっています。

2012年国立青少年教育振興機構が行った
「こどもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究」
によると
読書時間が長く、1か月に読む本の数が多いこどもは
おとなになってもよく本を読むことが
わかっています。
この調査では、読書経験が学力向上だけでなく
社会性があり、意欲や関心が高く
論理的思考や能力も高い傾向にあると
結論しています。

こどもの時の読書をする時は
こども時代だけでなく
おとなになってしあわせになるために
必要なことかもしれませんね。

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IQよりも大切なもの( 本日臨時休診です)

☆現在台風10号接近に伴い
臨時休診としております。
再開は台風の進路状況で判断します。
再開が決まり次第、またブログでご報告します。
ご迷惑をおかけしますがご了承ください。
サンタ台風臨時休診202408

人生を決めるのに
知能指数が占める割合は10分の1程度だと
言われています。

知能指数以上に大事なものは
決断力、持続力、自分を律する力
相手の立って考える力など
あると思います。

アメリカのミシガン大学での研究に夜と
IQよりもセルフコントロールする力が
大事だという結果が出ています。

ですから
「勉強しなさい」とガミガミ言うよりも
言われなくても自分でやる習慣ができていれば
放っておいても
自分自身でやらないと判断し
自主的にやるようにやり出すというのです。

この大学の研究は
ここで終わるのではなく
セルフコントロール力の高かった人は
40代になった時
実年齢よりも若く見えて
認知能力も高いとか。
さらに、小児期セルフコントロール力が
不十分であっても
おとなになってもセルフコントロール力を
習得できるとか。

おとなになっても
なりたい自分になれると言うことなのかも
しれません・

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あわてない病院選び

お盆のこの時期、帰省や旅行されてる方も多いでしょう。
楽しい旅行中で困るのは、やっぱり病気になった時でしょう。
そんな時、あわてない病院の選び方。

病院を探す時
一番先に見るのは病院名の書かれた看板ですね。
実は
病院名を書かれてる看板をを見るといろんなことがわかります。
⚪︎⚪︎医院、△△クリニックと書かれた
病院名の下に内科、外科などといった科が書かれています。
そして、更に細かく呼吸器科、循環器科、などが
書かれています。

いっぱい羅列してあるように科名を書いてあります。
実は、科の書き方には暗黙の法則があって
大きな病院では、内科、外科などの中心となる科名から
開業医では、自分が1番得意な科、1番取り組みたい科名から
表記します。
ですから、「小児科・内科 」と書いてあれば小児科医が
「内科・小児科」と書いてあれば、内科医が
こどもを診ていることになります。

その後に書かれているのは、更に自分の専門性を示す科名を
標記します。
ですから、
お子さんが病気場合
小児科医に診てもらうなら、
小児科・内科と書いてある病院に行くことになりますね。

因みに当院は サンタキッズ&ファミリークリニック
科名が「小児科・内科・アレルギー科、漢方内科」ですから
小児科医が、こどもとおとなの患者さんまでファミリーで
受診できますよ。
そしてアレルギーや漢方医学の専門性を持ってる病院ですよ。
という意味になります。

病院選びとは離れますが
楽しい旅行になるように
旅行に行く前に、お伝えしたことがいくつかあります
①旅行前に何か症状ある場合は、
必ずかかりつけの医者の診察を受けましょう。
必要な薬をもって、起こりそうなことの対応を確認しておくと
また場合によっては紹介状をもらっておくと安心です。
②健康保険証、薬手帳、母子手帳は必ず持って行きましょう。
③突然の発熱に備え、体温計、解熱剤を持って行きましょう。
④冷却シートを持っておくと、
発熱時、怪我した時、虫に刺された時などの
応急処置として使えて便利です。
そして、何よりも病気は予防が第一。
⑥病気の場合はキャンセル、延期も止むなしのスタンスで。
⑦お子さんに負担がかからないように、無理のない旅行計画を
立てましょう。
旅先には、あなたを待ってる人、体験が待ってます。
何事も備えあれば憂えなし。
準備をしっかりして、楽しい旅をしてください。

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夏の養生

 

 

天地の気が盛んになる夏は、灼熱の太陽の下で、
動物は活発になり、草木や花も満開になるエネルギッシで
”気”がもっとも充実している季節です。
人も“気”があふれるこの時期は
自然に逆らわず、自然のリズムに従った生活を送るのが
大切になってきます。

①夏は一年で最も夜が短く昼が長い時間です。
太陽のリズムに合わせちょっぴり遅寝早起きで
太陽と仲良くなりましょう

②冷房で体を冷やしすぎると、
気のバランスが崩れてしまいます。しっかり汗をかいて、
“気”を整えていきましょう。

③汗をかくと“気”も一緒に体の外にでるので、
水分をしっかり補給しましょう。
ただ、冷たいものの取りすぎは胃腸に負担がかかり、
消化機能と免疫力が低下するので注意です。

④夏の暑さは人の心を揺さぶるので、
夏は怒りっぽくなりがちです。気分的に明るく過ごし、
鬱憤を発散しましょう。

夏の“気”は呼吸と共に体の外へ外へと向かいます。
その広がった“気”が自然と一つになり、
体と心が自然と調和をとれるようにすることが、
夏の養生です。夏の暑さを避けるのではなく、
夏ならでの楽しみ、恩恵を肌で感じながら、
夏と一体になって過ごしてください。
きっと夏が大好きになりますよ。

 

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