子育て」カテゴリーアーカイブ

しあわせな社会にを作るために

ある調査によると
「親はこどもに1日200個もの
否定的な言葉をかけている」そうです。

そんなに多くと思うかもしれないけど
ちょっとふりかえって見て下さい。

「早く起きなさい」
「まだごはん残してるの」
「宿題はやったの?はやくしなさい」
「明日の準備はしたの?遅刻するわよ」
・・・・・・
ちょっと数え上げただけでも
かなりの数言ってませんか?

否定的なこと言葉を
少しでも減らして
「いい子だね」「よく頑張ったね」
「偉いね」「凄いね」と
意識して言ってあげることが
その子の成長にはとても大事なことだと思います。

これはこどものことだけではなく
おとなでも否定語をかけ続けられると
「俺はダメなんだ」と思うようになって
否定的な気持ちになってしまいます。
だからおとなだって
「君は素敵だ」「君は素晴らしい」
「いつも頑張ってるね」と言われると
うれしくなって、もっと頑張っていこうと
前向きな気持ちになってきます。

前向きな言葉に対して
「ありがとうございます」と応えあっていると
お互い気持ちよくなります。

おとなもこどもも
肯定的な言葉をかけ合っていけば
素敵な人たちの輪が広がって
人も待ちも元気になると思います。

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こどもが元気がなくなる時。

三重県のPTA会長さんが
こどもたちに
「どういう時に元気がなくなりますか?」という
アンケートを採りました。

9歳までのこどもたちの回答の1位は
「お父さんとお母さんが喧嘩している時」
だったそうです。

幼いこどもは
両親が喧嘩していると
家族のなかでの自分の立ち位置が
わからなくなったり
拠り所が亡くなってしまうのでは?
と不安になるのでしょう。

次に10歳以上のこどもの回答は
「親が人の悪口を
言うのを聞いた時」だそうです。
親が悪口を言ってるのを聞いて
こどもたちは親が考える以上に
ショックを受けると言うことです。

小さい時には
誰とも仲良くしなさい
喧嘩をしてはいけない
悪口を言ってはいけないと言ってた親が
悪口を実際言ってるのを耳にすると
確かに衝撃を受けるのでしょう。

こどもは
自分の親だけでなく先生も
周りのおとなはみな立派だと思っていたのに
そんな悪口を言うなんて・・・と
おとなに対してショックを受けて
次第に不信感が生まれてくるのかもしれません。

こどもたちはみんな
親やおとなのことを尊敬したいと思っているのです。
そんなこどもたちの想いを裏切らないように
おとなもえりを正して生きていかなければなりませんね。

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東大寺に込められた想い

東大寺を建てたのは聖武天皇。
なぜ建てたかというと
聖武天皇が即位して以降
日本中で干ばつ、飢饉、地震、凶作、
天然痘の流行など
多くの国民ががいのちを落とし
その輪淡いから日本を護ろうと
日本中に國分寺、国分尼寺そして
その総本山として東大寺と盧舎那仏(奈良の大仏)を
建立した。

このことは歴史の教科書にも載っている
事実。
確かに聖武天皇は、天皇として
こころから日本を災いから護ろうと思って
建立を指示したのだと思います。

でも、もっと強い思いが
聖武天皇には会ったと思うのです。

実は聖武天皇には、相思相愛の光明皇后と7016年に結婚し
727年に第一子となる王子が誕生したのです。
待望の王子であり
聖武天皇ご夫妻は
大変お喜びだったことでしょう。
しかし
その待望の王子は翌年に亡くなってしまうのです。

亡くなった理由は明らかではありませんが
その悲しみはとても大きかったことでしょう。
皇子は、負債にとって希望そのものだったことでしょう。
その皇子が亡くなり
いつまでも王子のことは忘れられなかったことでしょう。

そこで、その王子の霊を弔おうと思うのは
親として当たり前の心情では亡いでしょうか?
そこで、聖武天皇は
小高い岡の上にお寺を建てたのです。

そのお寺は
お住まいの平城京からも観ることができる位置。
お寺に行くのも道一本で通じている場所です。
そしてその場所が東大寺の場所になったのです。

きっと、いつでも手を合わせることが
できる場所に東大寺を作り
その子とともにこの世の災いを鎮めたいと
思ったことでしょう。

東大寺が造られたのは
天皇としての思いだけではなく
こどもに歪する親の深い想いが
東大寺に今も注がれているのでたと思うのです。

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小児科にかかる時

電話の問い合わせで多いのが
こどもにの鼻水、耳の痛み、皮膚に湿疹が・・・診てもらえますか?
お子さんの病気になった時
何科にかかるか迷うことって多いと思います。
そこで、今日は
どんな時、小児科にかかるかお話します。

おこさんが病気になった時
小児科にかかるかどうか迷った時は
まずは、小児科の先生に相談されるのがいいでしょう。

こどもの病気の多くは、感染症。
症状は鼻水、咳、発疹だけであったとしても
意外に気管支炎、肺炎、はしか、風疹などの
全身感染症の可能性もあります。
一度小児科で、全身性の状態のチェックを
してもらうのがいいでしょう。

また
こどもは自分の症状を自身で伝えることができません。
付き添いのお母さんから、お話しを聞かないといけない事も
多くあります。
医者やスタッフが症状を見つけ出していかないと
いけない場面が多くあります。
そのためには、スタッフがこどもの特性を理解していることが
必要になります。

耳鼻科の疾患、皮膚の疾患においては
耳鼻科や皮膚科など様々な専門の先生の
治療が必要になることもあります。
ただ、いかなる場合であっても
こどもにはこどもなりの身体的特徴、発達成長を
かみしなければならないこともあり
年齢的に特有な病気というものも存在します。

それらを、総合的に判断して
必要な場合には、専門の先生にご紹介します。

小児科医は
常にこどものことを考えて、
こどもの夢を叶えるように、健康を全力でサポートする
こどものスペシャリストです。

おこさんのことなら、なんでも
小児科医の先生に相談してもらいたいと思います。
是非とも、なんでも相談できる
小児科医の先生を持っていただきたいと思います。

それが、どんな時にも
あわてない道につながると思います。

☆ 今日は晴れてる山口県です。
そして、今日から通常診療になります。
台風が来たり、その上休診にしていたり、
大変ご迷惑をおかけしました。

また、今日からしっかり働きます。
よろしくお願いします。

写真は、
新千歳空港内のぬいぐるみ動物園での写真です

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のどをみる

熱、せき、鼻汁で
受診されることが多い小児科では
必ずのどを診ます。

口の中を開けてもらって
のどをみると
色んな事がわかるんです。

のどが全体的に赤かったら
ウイルス性?
扁桃腺が腫れていて
白い膿がべったりついてたら
細菌性の扁桃炎かも?
口内炎のようなものができたら
ヘルペス、ヘルパンギーナ、手足口病
はたまた水ぼうそう・・・?
頬にざらっとした発赤があったら
もしかして
はしかかもしれない

などなど
のどを見ると
色んな情報を伝えてくれます。

そして
その所見を絵にかいて
ご両親に伝えています。

そのためか
最近、
”のどが赤いです”
”のどに白い物がついています”
診察前に所見を教えてくれることがよくあります
”のどが赤いので受診しました”
と言ってあわてて受診される
お母さんがいらっしゃいます。

でも、実際診察すると
それほど赤くないことも
白い物って、どれだろう?
とはっきりしないこともよくあります。

実際、のどの所見って
人それぞれなんです。
風邪をひいてても
のどが赤くなっていない人もあります。
これから、変化しそうなみずみずしいのどだったり
乾燥して赤くなっている

その日の状態も色々教えてくれます。

同じ人でも
診るたびに違っています。
のどの所見は刻々と変化して千差満別です。

だから
のどの所見だけで
全てが決まってるわけではないんです。

症状、全身状態、リンパ節、聴診など
様々な情報をもとに
たとえ風邪であっても総合的に診断しています。

だから
のどが赤くても、あわてないでくださいね。

また
のどが赤いと
のどが痛いんじゃないかと思ってしまいます。

おとなであれば
風邪をひけば多少はのどは痛くなることは
経験されることがよくあります。
ですから
のどが痛いと
食事がとれない?眠れなくなる?など
心配なことが次々浮かんできます。

そこで
”のどが痛くない?”と
思わず聞いてしまいますよね。
こどもって経験や知識が乏しいので
”痛い”と聞かれれば
”痛い”と単純に答えてしまいます。

”痛い”と思っても
食事もしっかり食べれて、
普通におしゃべりしたり、笑ったりしてたら
大丈夫。
そっと、見守ってあげて下さい。

痛いと聞くと
素直に”痛い”と答えてしまうのが
こどもですから

のどを診せるって
おとなでもこどもでも
結構みんな苦手です。
ですから
お家で診る必要はありません。
のどの情報は色々教えてくれるけど
のどの所見と同じくらい、
いやそれ以上に大切なのは

お家で
どんな症状がある?
ごはんを食べてる?眠れてる?
ご機嫌に過ごしているって
ことですから

そのことを
是非診察室で教えて下さいね。

のどが赤いと言われても
あわてないでください。

それよりも
大事なことがあるってことを
忘れないでくださいね。

☆ 今日から診療でした。
おやすみ中に熱が出てたり、休日診療所を受診したけど
心配で今日受診された方もいらっしゃいました。
休んでる間に、ご心配をおかけして大変申し訳ない気持ち
になりました。でも、診察できて、ホッとした顔されて帰られる
姿に、もっと頑張ろうと、もっと力をつけようと思いました。
明日も頑張ります。

写真は、鹿児島の水族館の写真。魚が泳いでる姿って、涼やかで
癒されますね。夏の水族館はオススメ。そういえば、
新しくなって海響館に行ってなかったことに気がつきました。
こどもが付き合ってくれるうちに行かないと。

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太りすぎ(9/22、9/24臨時休診です)

8ヶ月の赤ちゃんが受診。
保育園で太りすぎを指摘され、太りすぎを心配して受診。
ニコニコご機嫌で診察室に入ってきたけど、見てびっくり。
丸々ジャンボな赤ちゃん。13kgありました。
そこで今日は、太りすぎであわてない です。
生まれてすぐの赤ちゃんは、どちらかというと痩せ型。
でも、5,6ヶ月頃になると、まん丸な体型になって、
1歳の時には、体重は生まれた時の3倍、身長は1.5倍になります。
でも、時々母乳をよく飲み、
5.6ヶ月ですでに体重が10kg近くになり
流石に、太りすぎですか?と相談を受けることがあります。
かつては
乳児期に太ると
ずっと太りやすい体質になってしまうといわれたこともありましたが
現在では、乳児期の肥満と
大人の生活習慣病と関係性を示すデーターはありません。
ちなみに乳児期は生後1ヶ月から1歳未満をさします。
ハイハイをし出し、1歳を過ぎてつかまり立ちを始めると、
太っていた体型から
だんだん脂肪が落ちてくるから、
乳児期に太っていても心配ありません。
乳児期の間は
母乳もミルクもしっかり飲ませてあげてください。
回数も量も制限することはありません。
欲しがるだけ、好きなだけ
おっぱいを飲ませてあげてください。
ただ、どうしても肥満が気になる方は、
ミルクの飲ませ方をチャックしてみてください。
いつもよりゆっくり飲ませてあげてください。
ゆっくり飲むと、それだけで満足感が得られるので
ミルクを欲しがる間隔があくようになります。
ただ、1歳過ぎたら食生活に注意しましょう。
親の食生活に影響をうけ始めます。
規則正しい食事を心がけ、
高カロリー・高タンパク質の食事を控え
早食い、味の濃い食事、レトルトやお菓子などは
最小限にしましょう。
また
乳児期に太っていると
体が重たいので、
寝かされていることが多いように思います。
体が重たいと、どうしても運動不足となり。
その後本当の肥満になってしまうことがあります。
1歳過ぎたら、
積極的に体を動かしてあげてください。
このように
1歳までは、好きなだけおっぱいを飲ませてあげてください。
そして
1歳過ぎたら、正しい食生活を身につけさせてください。
幼児の食習慣から生活習慣病予防が始まってます。
食習慣は
大人になったときあわてないための育児です。

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果汁とジュース

5ヶ月の赤ちゃんが湿疹で受診。

この赤ちゃん
今回2回目の受診。最初は3ヶ月の時、その時も湿疹。
今日も汗かいて湿疹がひどくなったのかな?
診察して
湿疹もひどいけど、前回よりも体重が減っててビックリ!!

ちょっと色々心配なケースだけど・・・・
お母さんに今の食事のことを尋ねると
完全にミルク栄養。
でも、最近ミルクを飲んでくれなくて
ジュースを飲ませていると返事がありました。

まずは
ジュースを飲ませないように指導しました。

どうしてジュースは飲ませちゃいけないの?
ジュースはいつから飲ませられるの?
ジュースは体に悪いの?いいの?

かつて2、3ヶ月の赤ちゃんに果汁を進める時代がありましたが
現在は母乳、ミルクがしっかり飲めれば、
果汁は必要でないという考え方です。

でも、果汁を飲ませると
ぴちゃぴちゃ美味しそうに飲むんです。
やっぱり果汁は美味しいんです。
赤ちゃんでも味覚は発達してるので
美味しいものはわかるんです。
きっと人生の楽しみを知ってしまったのかもしれませんね。
ですから、
旬の果物を搾って、お風呂上がりに
そのままか薄めて少し与えるのは、全くOKだと思います。

ただ、果物ジュースは
6ヶ月前の赤ちゃんには飲ませないようにしましょう。
それ以降でも飲み過ぎには絶対注意です。
果物ジュースでも野菜ジュースでも、ジュースはジュースだと理解してください。
果物ジュースには
砂糖、ブドウ糖以外に果糖やソルビトールなど多量の糖質が含まれます。
糖分を多く摂取すると、満腹だと判断し、食欲が落ちてしまいます。
慢性の下痢、腹痛や腹鳴(お腹がゴロゴロいう)を引き起こします。
糖分が多いと腸内細菌の環境が乱れてしまい、アレルギー反応が起こりやすくなります。
その他にも、肥満、糖尿病、イライラ、落ち着きがない・・・など

ジュースを飲み過ぎると色んな事が起きる可能性があります。

科学的な研究でも
ジュースを飲みすぎた乳児は
母乳やミルクに置き換わった結果として
栄養不良を起こす可能性が報告されています。

アメリカでは
①果物のジュースは生後6ヶ月前の乳児に与えるべきでない
②乳児は入眠時にジュースを飲ませない。
③1歳から6歳までの幼児においては1日170ml以内にする
④7歳から18歳までの小児では、果物のジュースは1日225~340mlにする。
⑤すべてのこどもは果物の全体を食べるようにする
ということが言われ、
過剰なジュースの消費にならないように勧告しています。

ジュースは美味しい飲み物だけど
飲み過ぎは毒です。
わかってはいても、体が蝕まれてくると
ドンドン飲みたくなってきます。

まだまだ暑い毎日。
冷たいジュースが飲みたくなる季節だけど
飲み過ぎに注意して
毎日過ごして下さいね。

 

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解熱剤

熱が高いと、熱を早く下げようと思って
解熱剤を使いたくなります。
でも、ちょっと、待って下さい。
その熱、下げた方がいいですか?

身体に病原体が侵入すると、熱が出ます。
こどもの感染症の多くはウイルスです。

ウイルスは、高熱が苦手なので、体温を上げてウイルスを
排除しようとしてます。
また熱が上がると、白血球の機能が促進されたり、
免疫機能が高まります。
熱を出すことで、熱の原因の病原体をやっつけているんです。

病原体を戦うために、熱が出ることは大切なことなんです。
熱は身体を守るための生体防御反応の一つです。
大切な反応だから、基本的に熱は下げない方がいいです。

解熱剤は、
熱の原因となるウイルスや病原体をやっつけてるわけではなく。
熱を力づくで下げているだけなので、大切な免疫力を落とすことになります。

熱を強引に下げると、具体的にはどうなるのでしょうか?
①解熱剤を使って、強引に熱を下げると
抗体や炎症反応物質などの産生を抑えることになってしまって
ウイルス感染が長びいたり、動物実験では死亡率が上昇すると
いう報告もあります。
②解熱剤で熱を無理やり下げても、根本治療ではないので、
また熱を上がります。

人間は熱を上げる時に、熱を産生するために全身で色々反応が
起こります。
例えば、
血管が収縮して熱を逃がさないようにするので、
手足が冷たくなって、青紫の色になったり、
熱を産生するために、筋肉を震わせます。
だから、熱が上がる時って、ガタガタ震えます。

熱を上げるのは全身で行う反応なので、そのために体力が
消耗し、回復力が悪くなります。
熱が上がる時に、けいれんも起こりやすくなります。
解熱剤を使って、熱を無理に下げないことが
いい理由がわかっていただけましたか?

それでは、解熱剤はどんな時に使ったら、いいのでしょうか?
解熱剤を使う目的は
熱を下げることではなく、こどもの病状を改善して
あげることです。

つまり、熱が高くて
眠れない、食事(特に水分)が全く取れない、発汗ひどく
脱水傾向にある、体力の消耗が著しい
使って上げてください。

この時も
正常体温まで下げる必要はありません。
40℃で使って、1℃でも下がるだけでも、体は楽になります。
その時に、水分や食事、睡眠をとらして上げてくださいね。

熱があるからって
あわてて解熱剤を使わない。
熱を悪者とせず、受け止め対応していくことが
大事だと思います。

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家族とは

宇宙飛行士が
宇宙に飛び立つ時
家族が見送りに来ます。

家族が旅立つときには
家族で見送るのは
よくある風景です。

でも宇宙に旅立つ宇宙飛行士にとっての
家族とは
親やこどもなどの血のつながりが
ある無しに関わらず
自分が選んだ人全て人をさすそうです。

もちろん
両親、兄弟、親戚を大事にすることは
大事です。
血のつながりだけでなく
自分が選んだ人を家族同様に
大事にすることはありかと思います。

よく考えてみると
親も選んで生まれてきたといいますよね。

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見つめる育児

3歳8ヶ月の女の子Aちゃんが受診。
Aちゃんが診察室に入った時
歩いて入ってきたから、大喝采。

診察室に3歳の女の子が歩いてきただけで
拍手喝采?
どうしてだと思いますか?

実は、Aちゃんは、
先天異常のため、発達障害があります。
おかしいなぁと思ったのは、3ヶ月健診の時。
首も座ってなく、体も柔らかいし、顔も特徴的でした。
総合病院で検査を受け、先天性の発達障害と診断されました。

診断後もかかりつけ医として、
風邪を引いた時、予防接種の時など受診してくれます。

Aちゃんの発達はゆっくり。
1歳になってお座りできなくても
1歳半になっても、歩かなくても
3歳になって、お話ができなくても
その時の気持ちを、Aちゃんらしく表現してくれる
そして、来るたびにできることが増えてるAちゃん。
だから、
みんなAちゃんに会うのが楽しみになってました。

今日
Aちゃんが初めて歩いて診察室に入ってきました。
だから、みんな歩けたことがうれしくて
思わず拍手喝采になったのです。

Aちゃんのお母さんはいつ会っても優しい顔。
総合病院を紹介した時も、高熱の時も、注射の時も
発達が遅れてても、取り乱すこともなく、
いつも、どんな時も
優しく包み込むようにAちゃんを見つめてました。

どうして、いつも穏やかにいられるの?
僕は思います。

きっと、このお母さんは
誰とも比較せず
Aちゃんだけを見つめている。

医学教科書の発達と比べてもない。
Aちゃんが今日できたこと、できた瞬間を心から喜んでいる。
目の前にいるAちゃんだけを純粋に見守ってるから
穏やかに生活されている気がします。

子育てって、
競争じゃないし、お手本があるわけじゃない。
目の前にいるこどもにあわせてするもの。
その子の喜び、悲しみを共に分かち、支えることが大事。
その気持ちが、こどもだけを見つめる心が
“あわてない育児”につながる
と教えられた気がします。

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