今日の言葉」カテゴリーアーカイブ

対立と衝突

生きていると
自分の考えと合わずに
人とぶつかることは
よく経験することでしょう。

人とぶつかった時の言葉として
「対立」と「衝突」するという言葉があります。
どちらであっても
出来るなら避けたいと思うかもしれませんが
対立と衝突は
似ている言葉ですが
大きなちがいがあります。

「対立」はある意味あるべき姿を追求し合った時に
生まれるのですが
「衝突」はぶつかり合う意義がある
勝たないといけない時に時にしか
仕掛けてはいけないものです。

対立しあうことで
いいものが生まれる可能性はあります。
逆に衝突は戦争などの時のように
お互い傷つけ合うまで行ってしまうからです。

誰かと
問題が起こった時には
感情的にならず、冷静に
問題の根本を考えていかないと行けないのです

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自分との約束を守る

やってはいけないことって
世の中にたくさんあるけど
どんなことがあっても
やってもらいたくないことがある。

それは
自分にうそをつくこと

自分にうそをつかない方法って
色々あると思うけど
まずやってもらいたいのは
”自分の決めた約束を守ること”

自分との約束って
例えば
朝6時に起きる、帰ったらすぐ宿題をする
寝る前に明日の準備をする
お友達と仲良くする
・・・・
その約束はどんなことでもいい。

でも、どんな約束であっても
自分とした約束は絶対守ることが大事。

どうして、自分との約束が大事か?

自分との約束を守るということは
自分自身に勝つということ。
己に勝つことができれば
相手がどんなすごい人であっても勝つことができる。

自分の心さえ操れない人が
いつも妥協している人が
他の人に勝つことができますか?

”自分への一敗は
世界すべての全敗に等しい”と
おっしゃる方もいます。

自分との約束が果たせないって
とても大変なことなんですね。

最近自分とどんな約束をしましたか?
その約束は守れましたか?
日々、チェックしていて下さい。
誰もチェックはしてくれません
自分自身で、正直にチェックしてみて下さい。

自分を守れるのは
自分しかいません。
自分自身を裏切ってはいけません。

自分自身の約束を
やり切ることが
まず最初にすること。

その自分との約束を
いくつも重ねていけば
やがて
習慣になり
己の成功へと続くのだと思います。

 

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「苦しい」の本当の意味

お釈迦様は、「生老病死」を四苦、
生きることに伴う四つの苦しみだと言われました。

ここでいう「苦しみ」は
「苦しい」ということではい
思い通りにならないことを
思い通りにしようとすることだと知りました。

人は思い通りにしよう、したいと思っても
思い通りにならないこと
苦しみになるというのです。

生きることも、老いることも
病気になった時も、死ぬ時も
自分の思い通りには
決してなりません。

だから、苦しいのです。
ですから、思い通りにならないことを
手放せば
その苦しみはなくなるということです。

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渇愛

人はその日の気分で
日々左右されています。
例えば雨が降る、降らないでも
人の感じ方はそれぞれです。
水不足を心配した人なら、
久しぶりの雨を“よかった”
と思うでしょうし、
レジャーを予定していた人にとっては、
冷たい雨を“残念だ”
と思うことでしょう。
実は、
この雨の良し悪しを決めているのは
自分自身。
自分たちの都合によって、
良し悪しのレッテルを
張っているのです。
例えば、雨の予報だったので、
雨具の準備をしていたのに、
雨が降らなかったら、
少し肩透かしを食らったかのように、
雨が降らなかったことを
残念に思ったりしませんか?
雨は望んでいなかったのに、
雨の対策を打った時点で
ひそかに雨を望んでいた
のかもしれません。
雨が降るという天気に
悪気はありません。
感情もありません。
雨が降ることに対して
良し悪しと判断しているのは
自分自身。
そして、そのレッテルを張っているのは、
自分の脳です。
実は脳は、
ありのままの世界を
認識しているわけではなくて、
自己中心的な思惑によって、
世界をゆがめて認識をしています。
この自己中心的な思惑を
仏教では“渇愛(かつあい”と言うそうです。
元々嫌だと思っていたものを、
ひそかに望むようにゆがめてしまう。
その世界を作り出しているのが、
自分自身、自分の脳です。
実は私達の感情は、
自分の脳の“渇愛”という
わがままさんに振り回されて
いるのです。
ですから、
雨なら雨を、
晴れなら晴れを、
ありのままをありのままに
受け入れることができたら、
毎日が生きやすくなるんでしょうね。

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落下の解剖学

という映画を観た。
この映画は
人があまり訪れない山荘で起こった
この住人の夫が
落下死亡事件に対して行われた裁判。

この事件
目撃者は夫婦と視覚障害のある息子、盲導犬
しかいない。
目撃者も、物的証拠も少ない中の裁判。
事故だと訴える奥さん
奥さんが犯人だと主張する検察側。

目撃者もなく
物的証拠も少ない中
人の意見や録音されたものなど
数少ないもので
人々の憶測で組み立てられた
話が法廷で
真実かのように語られる。

事実はひとつでも
同じひとつでも
人はどう考えて、どう見ているかが
赤裸々に語られ
誰もがこころをえぐられていく。

人と争うことは
感情をむき出して
お互いのこころを傷つけることになる。

例え
法的に勝っても、負けても
争ったことの犠牲は大きいことを
教えてくれた映画だった。

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前後際断

道元禅師が遺した言葉です。

薪は燃えて灰になります。
ですから灰は、薪が燃え尽きた先の
姿であると普通は考えます。が、

道元禅師はそうではないと仰るのです。
薪は薪で絶対の姿
灰は灰で絶対の姿である。
薪と灰は連続した繋がった姿と
普通は考えますが
道元禅師は、
薪も灰もそれぞれ切り離した姿として
考えなさいと言ってるのです。(際断)

実は生、死も同様なんです。
生の延長線上に死があるのではなく
生と死はそれぞれで絶対の姿で有る
というのです。

生と死を切り離して考えると
少し生き方も変わってきそうですね。

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臨済四喝

禅道場では
叱咤激励するために喝をいれる
ことはよく経験されます。

喝には四つの意味があると
臨済禅師は教えています。

①金剛王宝剣の如く
②踞地(こじ)金毛の獅子の如く
③探竿影草(たんかんようぞう)の如く
④一喝の用(ゆう)を作(な)さず

金剛王宝剣は
どんなものも一刀両断してしまう名刀です。
この名刀のように迷いや執着、
我欲や妄想などの煩悩、また
善悪や美醜という風に
ものごとを二元論的にとらえる分別を断ち切ってしまうこと。

踞地は大地にうずくまること。
大地にうずくまって獲物を狙っている獅子のように
胆を縮みあがらせ
思い上がりや傲岸さを紛糾する喝。

探竿影草は
草の下に魚がいるかどうかを
竿で探るということ。
つまり、相手の力量を探り、はかる喝です。

一喝の用を作さずは
喝の働きをしないこと。
その意味は、他の三つの喝の本源であり
しかも、三つの喝を飲み込んでしまうような喝。
つまり、先の三つのように
「~する(ための)喝」というところを超越した
喝といっていえるでしょう。

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即今、当処、自己

いま、その瞬間に、その場所で
自分が成すべきことをやっていくことが
大切なのだという禅語です。

どんな人にもそのとき
その場所で成すべきことがあります。
そのことを、意欲をもって、しっかりやっていく。
それが生きると言うことの基本です。

のんべんだらりと日々を送ったのでは
何も得ることはありません。
そして、折角頂いたいのちを粗末にして生きる
ことになってしまいます。

そして今を大切に生きることで
なすべきことをやるということに集中し
結果に拘泥しないということなのです。

仕事をする時も
目の前の仕事に集中し
全力で取り組み
その仕事に対して、あなた以外の人が
評価するかどうかにこだわらず
取り組むことが大事だと言うことを
教えてくれている言葉です。

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「いいね」の数では測れない人生を生きよう(本日休診です)

☆ 9/17(火)~9/21(土)夏季休暇のため休診です。
ご迷惑をおかけしますが、ご了解ください。

社会の中で生きている限り、悩みは、同僚や友人との比較から生じます。
「あの人はできるのになぜ自分はできないのだろう」と
我が身を嘆くようになるのです。

自分にないものを持っている人、
自分ができないことができる人を
”いいね”とうらやましく思うのは、自然な感情だと思います。

しかし、その先にあるのは
羨望、嫉妬、嫉みなどの負の感情が生まれ、
その感情がみなさんを悩ませ、
生きにくくしていくことだってあるのです。

みなさんは比較する世界からの脱却ができて、
初めて一人一人の人生を進めることができるのです。

みなさんは生まれつき素晴らしいものを持っています。
みなさんの能力、学力も地位も貧富も
自分以外の人と比較することで生じた相対的評価であって、
あなた自身の絶対的評価でないことを知って、
胸をはって、自信をもって、
自分らしく生きて今日を生きていきましょう。

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眼横鼻直(がんのうびちょく)

眼は横に、鼻は縦についています。
これは、きわめて当たり前のことです。
しかし、この当たり前のことを
成しているのは誰なのでしょう。

親でもなく
もちろん自分自身でもありません。

人知を超えた大いなる力の仕業です。
別の言い方をすれば
大いなる力によって
そのように授けられたのです。
そうであるならば
そのあるがままをありのままに、ありがたく
受け取ればいいことを
この言葉は教えてくれているのです。

ちなみに、道元禅師の言葉と言われています。

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