この本は
加藤登紀子が夫藤本敏夫しとの
出会いから、その死までを綴った本。
加藤登紀子といえば
日本を代表するシャンソン歌手そして
東大卒のインテリジェンス歌手。
そんな知的な女性が
学生運動のリーダとして活動し
何度も逮捕された男性と結婚。
そして彼が獄中の時に結婚した女性。
なぜ・・・・そんな過激な男性と
過酷な運命を共にしたのか・・・
僕にとってずっと疑問に思っていた。
この本で
二人の夫婦としての
硬い硬い絆を知った。
破天荒な彼に
自分の生き方を守った女性だから
しあわせな日々ではなかった。
二人ぶつかり合い
離婚の危機も何度もあり
その危機で
それまで考えていた夫婦のあり方
理想を改め二人の生き方を見つけていく。
彼女夫婦に必要なことだったように
二人の絆が深まっていく。
そして
最後にやはり死という別れが訪れる。
死んだ後
彼の志、エネルギーを引き継ぎ
始まりを感じたと加藤登紀子さんは書いている
