日別アーカイブ: 2025年12月26日
桐島です
桐島聡といえば
昭和の過激派のメンバーで
昭和の時代から指名手配されていたが
ずっと捕まらずにいた。
駅などに指名手配写真などで
黒縁メガネをかけ
どこか不適な笑みを浮かべた姿が
どの指名手配犯よりも印象に残っていた。
それなのに捕まらない。
どこか海外にでも逃亡しているのかと
時々想像力を働かしていた。
そんな桐島聡が捕まった。
彼は末期の胃癌で入院中。
その間際に自分は
桐島聡だと告白し
数日後に亡くなったのです。
どんな逃亡生活をしていたのか
どんな心境で暮らしていたのか
とても興味がある人物でした。
そんな彼をモデルにした映画
「桐島です」が公開され観に行った。
桐島聡は
内田洋という偽名を使い
住み込みも工務店でひっそりと
文字通り息を潜めて暮らしていたのです。
その生き様は、映画によると
真の平和主義者だった。
純粋に真の平和な世界を望んでいた。
だから、
表面的な言葉を並べる二枚舌の政治家に激怒し
一生懸命生きようとしている外国人を擁護し
人のためになるなら、気づいたら
自分でできる限りの手を尽くす。
そこに利害を考えない。
そんな姿が描き出され
本当に日本のそして世界の平和を願って
いたのだろう。
同志が捕まったり、死亡したニュースに触れると
思いを同じして戦った戦友に
盃を捧げていた。
そんな彼の楽しみは
酒場でのいっぱいのビールと歌だった。
偽名で生きてきたが
ずっと変わらない桐島聡としての
こころ、魂を潜めて生きてきたのだろう。
だから最後は桐島聡として
死んで生きたかったのだろう。
劇中歌「時代遅れ」が痺れた
「目立たぬように はしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず
人の心を見つめ続ける
時代遅れのおとこになりたい」
カテゴリー: 今日の言葉
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