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日別アーカイブ: 2025年12月16日
言葉を話せないだけで思いはいっぱいある
みぞろぎ梨穂さんという詩人がいる。
この女性は
普通の女性と言うだけでなく
この女性は生まれてすぐ低酸素によって
一生寝たきりの最重度脳障害の女性なんです。
自分で食事もできない
しゃべることもできなかった彼女が
どうして詩人になれたかというと・・・
國學院大學で障害児教育を研究されている
柴田保之先生との出会いによるものです。
柴田先生は
障害の重いこどもの中に存在する
「内的な言語の存在」に気づかれ
梨穂さんの内面にある言葉を
引き出してくれたのです。
柴田先生に引き出された詩のひとつを詩を紹介します。
「私の未来はどんな未来だろう
私はひたすら生きる意味を探して
今を生きる
本来の私は
どこで終わるかわからない
けれど終わりの日が来ても
悔いを残さないように
楽しく今を生きる
私の人生は大変なことばかりだった
苦しいこと何回もあった
だけど今はとても幸せ
私を理解してくれる人は増えたし
私の声を聞いてくれる人は増えたし
私の声を聞いてくれる人も
多くなってきた
そんな時代に生まれてきた私は
幸せかもしれない。
今はまだ生まれてきた意味は
曖昧だけれども
いつか必ず見つけてみせる」
この詩を読んで
障害者といわれる人にも
いっぱい言いたいことがある。
僕も小児科医として
そのこどもたちの声を感じて
診療していかないと行けないと強く思った。
カテゴリー: 子育て
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