最近「宗教」というと
どこか危険な香りを感じる人は多いと思いますが
幕末までは宗教という概念はなかったそうで
あったのは「信心」だったそうです。
信心は、誰からか教わったものでもなく
強要されるようなものでもなく
お年寄りの後ろ姿を観るうちに芽生えた
神や仏に対する信仰心。
その信仰心が
目に見えるものとして
神社仏閣やお天道様につながったのです。
ここで大事なのは
最初はあったのは人間のこころ
そこから生まれたというのが信用を重んじた
商売の世界、大阪商人が大事にしたこころに通じるのです。
大阪の商人は
「始末、才覚、神信心」を大事にしたという。
すなわち
「収支を計って身を慎む」
「知恵を絞って工夫を凝らす」
これだけでは、一人前の商人とは呼べない。
「神仏に感謝する気持ちがあって初めて
真の大阪商人」
ということなのです。
そう言えば
薬師寺の僧侶から
忘れてはいけないのは
「物に栄え、こころを滅ぼす」と仰っていた。
つまり、何事も成功するためには
こころが大事であるということです。