投稿者「santa」のアーカイブ

和・敬・清・寂

先日102歳でなくなられた
茶道裏千家前家元であられる
千玄室さんに教えられた言葉

この言葉は
茶道の創始者千利休の唱えた言葉で
茶道の心得として
現代まで伝えられている言葉だと。

千玄室さんが仰るには
「和」は和み合う
「敬」どんな人でも敬い、差別してはいけない
「清」足らざることを反省し、こころの汚れを取り除き
素直な気持ちを持つこと。

*「三省」朝、昼、晩に反省しなさい
「三計」朝反省したことを、昼に実行し、
夜にできたことを顧みなさい

「寂」不動の信念をもつ。つまりどのような状況でも
動じない、こころのゆとりを持つこと。

この言葉は茶事における亭主と客の心得を
表した言葉ですが
この精神は、茶道だけではなく
人生にも伝わる大事な言葉だと思うのです。

カテゴリー: 今日の言葉 | 和・敬・清・寂 はコメントを受け付けていません

気管支喘息発作

気管支喘息は慢性の病気、
治療をしないと発作を繰り返してしまう病気。

僕が医師になりたての時は
発作の時の治療が主でした。
特に小児喘息は、大きくなれば治る病気だと
言われていました。

でも
最近は
喘息の発作が起こってしまうと
気管支の状態が悪くなり
気管支喘息が治りにくなる。

そこで
気管支喘息の発作を起こさせない
気管支喘息で起こる
気管支の炎症を抑えることが重要な
ポイントになっています。

そのために
ステロイドの吸入、アレルギーの薬を飲んで
炎症を鎮めることになります。

でも、もし発作が起こってしまったら
発作を止めなくてはいけません。

そのためには
まずは、発作の程度を知ることが大切です。

発作の状態は大きく3つに分かれます。

①小発作とよばれる
軽くヒューヒューいうけど、元気に普通に生活できる
②中発作
ヒューヒュー、ゼーゼーが強くなって
話す時、辛かったり、食欲がなくなったり
少し呼吸困難な状態があります
③一番ひどい大発作
息苦しくて、動けない、横になれない
肩や身体全体を使って息をしている。
顔色が悪い

などの状態で治療が異なってきます。

発作の時の治療は
気管支を広げて、しっかり痰を切るために
吸入、内服薬、注射をします。

気管支喘息の発作で
一番困るのは、
気管支喘息の発作が夜間から朝方に起こることが多いこと。

ですから
昼間に咳が出ている時に
発作ではないか、病院で確認して
きちんと治療を受けておくことが
まず大事です。

そして、もし、夜中発作が出てしまった時は
水分をとって、痰が粘っこくならないようにする
衣服をゆるめる
発作の時は、あおむけに寝ると息苦しいので
布団やまくらを抱えて背中を丸めて横になると
楽になることがあります。

また、ゼーゼーしてても
眠れているようであれば
そのまま様子を見ていても大丈夫です。

ただ、
ゼーゼーしていて眠れない
息が早くなり胸がペコペコしている
顔色が悪ければ
夜中でも病院を受診しましょう。

喘息発作は
何もしないと必ず発作は起こします。
発作を起こすと
呼吸困難を起こし、とってもつらい病気。
ですから
発作を起こさないように
日頃から注意しておくことが
気管支喘息の発作で
あわてないための方法です

 

 

カテゴリー: 真実の医療 | 気管支喘息発作 はコメントを受け付けていません

義経伝説①しずやしず しずのおだまきを 繰り返し

この歌は源義経に愛された女性の一人として
有名な女性の一人である
静御前の読んだ和歌で
このあとに
「むかしを今に なすもよしもがな」と
続きます。

この歌が詠まれた背景は
源義経が、兄源頼朝から
討伐の対象になり京から追われた後
白拍子であった静御前が
源頼朝の前で舞を披露した時に
詠んだ歌です。

静御前はこの歌を
頼朝が敵とする義経を思う気持ちを歌い
とても美しい舞を披露したと言われています。

この歌の現代訳は
「静や静、としず布を織るおだまきのように
愛しい人が
繰り返して私を呼んだ昔が恋しい。
今があの頃であったらよかったのに」

兄といえでも敵の前で
これだけの愛の歌を歌った静御前の愛の強さ。
それほどの魅力が義経に合ったのでしょう。

男としても武将としても魅力的な男だったから
現代でも多くの人々に愛され
様々な伝説、伝承の残る人物です。

僕も
こどもの時の牛若丸の話しを
母の膝の上聞いた時
牛若丸とともに弁慶という大男をも魅了した
魅力の訳を知りたく思ったものです。

そして
その義経に魅力を探る旅は
今でも続いています

カテゴリー: 今日の言葉 | 義経伝説①しずやしず しずのおだまきを 繰り返し はコメントを受け付けていません

防府市でもインフルエンザ発生

今週に入って
中学生のインフルエンザの患者さんの
来院が増えています。

この週末
学校で行事があり
その行事の4ために生徒たちは頑張って、無理をしてしまい
そこに
急激な気温の低下、乾燥とが相まって
インフルエンザが広まってしまったと思います。

近年インフルエンザの流行は、コロナ感染流行後
年々流行が早まっています。

ただ、インフルエンザの集団発生は
例年12月から1月にかけてがピークなので
この感染がを一日も早く終息に向かうように
しっかり診断、治療して
こども達が安心していつもの生活を送れるようにするのが
僕の医師としての役目。

現在インフルエンザの予防接種期間です。

ワクチンを検討している方は
早めの接種をお勧めします。
そして、これからの時期は
手洗い、うがいの励行など感染予防をしっかりするとともに
そして睡眠、栄養をとって、しっかり健康管理を行い
来る冬を元気に過ごすための準備、心構えをしていきましょう。

カテゴリー: クリニック | 防府市でもインフルエンザ発生 はコメントを受け付けていません

蒙古斑

【あわてない育児 62 : 蒙古斑】
背中に大きな青あざがあるけど消えますかね?
と娘さんのあざを心配しているお父さん。

どうも蒙古斑のようだ。
日本人だから誰でもある
おとなになると消えるとわかっていても
消えるまで心配な蒙古斑。

そこで、今日は蒙古斑について。

「ケツが青いのにツベコベ言うなぁ」なんて
日本人の未熟さを象徴する
黄色人種に見られる青あざが蒙古斑。

蒙古斑は
黄色人種の8割以上、白人の1割
黒人は目立たないけど9割以上に見られます。

蒙古斑がどうして出来るかは
よくわかっていませんが
メラニン細胞が皮膚の深い部分に
集まってできたあざです。

お尻、太ももの外側、腰、背中に
出現し
多くの場合6歳ごろには、
自然にきれいに消えてしまいます。

治療も必要はありません。

どうして蒙古斑ができるのか
全く医学的にはわかりません。

アイヌ語で蒙古斑のことを
“カムイラッコ”神様からの贈り物と
いわれています。

蒙古斑ができるのは
お母さんのお腹の中で
妊娠30週を超えた頃に
お尻の部分から表れてくることがわかっています。

ひょっとしたら
もう自力で生きていける青信号
そして
この世に生まれてくる時
神様が押してくれた名残、
誕生の祝福の証なのかもしれません。

ですから、
蒙古斑に慌てることなく
生まれてきてくれたことを喜ぶ
ことが大事なのかもしれませんね。

☆ 週末は大阪でセミナーに出席。
学び終わった途端に、目標が生まれて
また学ばないといけないことに気づく。
まだまだ、学びの日々が続きます。
そして、その学びを通じて、学ばなかったら 会えなかった
であろう人々に会い、笑顔の輪を広げることができる
ことに気づいた。
だから、僕はまだ、まだ学び続けるんだと思う。

明日はお昼からKRYラジオの放送。
楽しくお話ししてきます。

写真は、セミナー卒業後の懇親会で
唯一撮った写真。
多くの同期仲間と先輩と先生と出会えたことに感謝です。

カテゴリー: 子育て | 蒙古斑 はコメントを受け付けていません

戦争を怖れていた

戦後20年立った昭和40年
僕は生まれた。
生まれた時は日本は戦争を放棄し
戦争することはない平和な国になったと
教わって育ってきた。

確かに戦争をしないように
日本憲法は規定しているが
世界中では戦争が勃発している状況で
日本も戦争にいつ巻き込まれ
自国防衛のためにまた戦争を起こすことも
あるかもしれない。

太平洋戦争も
周りの国から石油などの資源が停止されたことなど
追い込まれて開戦したとも聞く。
また追い込まれ、戦争を迫られたら・・・
日本はどのような選択をするのだろうか?

僕はこどもの頃から
なぜか徴兵制に怯えていた。
今、年を取りからだも不自由な状態で
きっと戦地に行くことはないだろうが
こどもや孫の世代が戦地に出向いて
あるはずの未来が失われてはいけないと思う。
そして
その気持ちは当時戦争に巻き込まれた人々の
思いは変わらないでしょう。

先日「海風」という映画を観たが
そのなかで「海風」の艦長が戦後の日本国に望んだ
ただ普通の国であることを守らないと思う。

カテゴリー: 今日の言葉 | 戦争を怖れていた はコメントを受け付けていません

安心して予防接種を受けるために

予防接種が増えて…
治療法のなかった病気を
防ぐことができるようになりました。

はしかは日本での根絶が宣言され
ポリオは世界的に根絶目前までになり
その他にも
27の病気が防げるようになりました。

予防のためのワクチンは
過去、現在を含めて最も成功した医療技術だといわれています。

これからの予防接種は
感染症だけでなく
アレルギー疾患、自己免疫疾患、癌治療
アルツハイマー病など
様々な分野の病気の予防そして治療薬として
益々発展していくでしょう。

でも、医療者の病気を防げるようになった
喜びとは反面
予防接種に抵抗感を持たれる方も増えています。

薬や注射などの治療をする場合
どんなにその治療が有効でも
安全じゃないとダメ。

患者さんは
有効で安全だとしても
安心できないと受け入られません。

それは、予防接種でもいっしょ。

予防接種は
よく効き、効果が永く保つように
医学的に安全なアシュバンドと呼ばれる物質を
混ぜています。

でもその物質が入ってることで
有効で安全な治療になっても
患者さんが不安に思うこともあります。

この物質が入っていないと・・・

例えば
インフルエンザワクチンでは
アシュバンド物質が入っていないので
効果が弱くなってしまい
インフルエンザにかかることもあるので
またまた、不安にさせてしまってます。

医学が科学が進歩したと言っても
誰もが安心できる完璧なものは
現時点ではありません。

今回学会に出席して
日夜研究、努力されて
誰もが安心できるワクチンが
実は開発されようとされてます。

まだまだ、安心なワクチンが完成するために
実用化されるには
時間はかかります
・・・といっても
その間も
病気にかかってしまう人がでてきてしまいます。

はしかも風しんもおたふくかぜも、インフルエンザも
予防接種のある病気は
実はとっても怖い病気。
合併症でいのちを落とすこともあります。
おたふくかぜ難聴のように、
一度合併症が起こると
治せない病気ばかりです。

みんながみんなではないけど
合併症、重症化して
いっぱい苦しんでる人たち、こども達を
僕ら小児科医はたくさん診てきました。

だから
病気にかかって欲しくない
苦しむ姿、重病になって
後悔してもらいたくないと思いを
いっぱい持って、願って
注射をしています。

不安があったら
その不安をそのままにしないで
僕たち小児科医に聞いてください。
少しでも不安が解消され
安心して受けられるようにお話ししますから。

予防接種の技術は
現代の車社会と一緒だと思います。

車はとっても便利。
歩くよりも早く目的に行くことができます。
でも、ひょっとして
事故にあって目的地に行けないかもしれません。
自動運転などの技術は進んでも
事故は無くなりません。
それでも
みんなは車を乗ることはやめません。

予防接種は
車よりもずっと安全だと思います。

予防接種のリスクを恐れるあまり
その大切ないのちが失われないよう
そして
みんなが安心して
健康で笑顔で暮らしていけるよう
僕たち医療者は努力していきます。

カテゴリー: 子育て | 安心して予防接種を受けるために はコメントを受け付けていません

しあわせ艦隊「雪風」

太平洋戦争中に
南方の激戦地に赴き、戦禍を乗り越え
生き残った駆逐艦「雪風」
雪風が凄いのは
戦争の前線に出向しておきながら
大和などの艦隊を援護しただけでなく
撃沈された艦隊から命からがら生き延びた
船員を助け、日本まで送り続けた。
戦地と本国の橋渡しをし続け
「しあわせ艦」と言われた。

艦長や船員の思いは
戦争を始めたことに疑問をもつものの
始めたからには
日本国のために戦い、日本本土を守ろうと
自らのいのちを惜しまず敵と戦う姿に
涙が止まらなかった。

艦長の精神を支えたのは
同じく海軍学校で学んだ同志の思い
そして武士道の精神。

武士道とは
死ぬこと、戦うことではない
今を生きることを教えているという。
そしてこれからの日本に願うことは
毎日笑顔で家族と食卓を囲み
こどもが生まれ、孫が生まれたことを喜ぶというような
普通の国になることだという。

今の日本は
どこかギクシャクしているような日本国。
当時の人々が感じている国になっているだろうか?
たとえどんな国になっていたとしても
空から笑顔で見守ってくれていると思うのは
僕だけでしょうか?

カテゴリー: 今日の言葉 | しあわせ艦隊「雪風」 はコメントを受け付けていません

遺伝子に組み込まれた生きる力

人類史上、
突然多くの方のいのちが
失ってしまう出来事がありました。…

古くはヴェスヴィオ火山の噴火で
ポンペイの町全体がのみこまれたり
日本でも、最近
東日本大震災などの自然災害で
多くのいのちが奪われてしまいました。

そして
中世ヨーロッパでは
ペストの大流行で総人口の1/4の方が亡くなり
20世紀では
スペイン風邪と呼ばれるインフルエンザの大流行で
6000万人の方が亡くなり
感染症が猛威をふるうこともあります。

でも
多くのいのちが奪われることって
病気や天変地異ばかりではありません。

先の第二次世界大戦のような戦争
原爆投下、テロ事件など
人間同士の欲望、争いによって
尊い多くのいのちが奪われています。

いのちが失われた悲しみは、
生き残った人も亡くなった方も
ずっとその悲しみが心にきざまれてしまいます。
だから、自殺も含め
全ての人のしあわせを奪う行為は
絶対にいけないことだと思います。

これらは歴史に残っている
不幸の歴史のひとつですが
有史以来、歴史に残っていないけど
最も多くの死の原因は
“こどもの死”です。

いつの時代も
多くのこども達が亡くなっていました。
病気になることもある
天変地異が起これば、かよわい命の炎は
たちまち消え去ってしまうことも多い。

“生まれてすぐ亡くなってしまう
“自然死“のこどもたちは
歴史には残ってないけど、とても多いのです。

だから、
赤ちゃんの体の中には
が生き残っていくための力が
備わっています。

口におっぱいが触れれば
必死で吸おうとする反射があります。
おっぱいを飲む時には
お母さんの目をじっと見つめます。
手に触れればに握ります。
笑いかければ、ニコってします。
低体温にならないように
赤ちゃんには熱を産生する
褐色細胞があります。

これらは
赤ちゃんが
生きて残っていくための
愛されるための
反射、仕組みです。

そして
この反射は、おとなににつれて
なくなってくるんです。

でも、
反射、仕組みは消えても
その生きていく術は
遺伝子の中にちゃんと残って
次の世代の赤ちゃんに
引き継がれて生きます。

僕たちの体の中には
生きていくための力が
神様からもらい
先祖代々から受け継いがれ
生きていく力が備わっているです。

その素晴らしい生きる力を大事にして
いのちを大切にして
生きていくことが
健康であることに
つながるのだと思います。

カテゴリー: 真実の医療 | 遺伝子に組み込まれた生きる力 はコメントを受け付けていません

人はパラレルワールドに生きている

今生きている世界は
日々何も変わらないようだけど
知らず知らずのうちに
時間とともに変わっていっています。
そして
気がついたら
年を重ねたことに気づき
今までの歩みを振り返り
後悔したり
戸惑ったりすることってないですか?

この世は
変わってないようで
刻々と変化していることを
日々意識すべきだと思います。

自分自身のからだも
毎日、毎時毎分毎秒分裂を繰り返し
3年も経てば
今までの自分のからだと全くちがう
肉体として生きています。

今までのあなたの肉体は
いったいどこにいってしまったのか?

今ここにいるあなたは
以前のあなたが生きていた
全くちがう世界にいるのかもしれません。

その世界を
パラレルワールドと人は言います。
少し前に大ヒットした映画
「君の名は」まさに
パラレルワールドの世界を表現していました。
その世界が受け入れられているから
あの映画はヒットしたのでしょう。

人はみんな
時間と空間を越えた
パラレルワールドの世界に生きている。
最近の物理学も
このことを現実のこととして
少しずつ暴いてきています。

パラレルワールドの先に
魂の世界
そして
神の世界が存在していると

カテゴリー: 今日の言葉 | 人はパラレルワールドに生きている はコメントを受け付けていません