東大寺を建てたのは聖武天皇。
なぜ建てたかというと
聖武天皇が即位して以降
日本中で干ばつ、飢饉、地震、凶作、
天然痘の流行など
多くの国民ががいのちを落とし
その輪淡いから日本を護ろうと
日本中に國分寺、国分尼寺そして
その総本山として東大寺と盧舎那仏(奈良の大仏)を
建立した。
このことは歴史の教科書にも載っている
事実。
確かに聖武天皇は、天皇として
こころから日本を災いから護ろうと思って
建立を指示したのだと思います。
でも、もっと強い思いが
聖武天皇には会ったと思うのです。
実は聖武天皇には、相思相愛の光明皇后と7016年に結婚し
727年に第一子となる王子が誕生したのです。
待望の王子であり
聖武天皇ご夫妻は
大変お喜びだったことでしょう。
しかし
その待望の王子は翌年に亡くなってしまうのです。
亡くなった理由は明らかではありませんが
その悲しみはとても大きかったことでしょう。
皇子は、負債にとって希望そのものだったことでしょう。
その皇子が亡くなり
いつまでも王子のことは忘れられなかったことでしょう。
そこで、その王子の霊を弔おうと思うのは
親として当たり前の心情では亡いでしょうか?
そこで、聖武天皇は
小高い岡の上にお寺を建てたのです。
そのお寺は
お住まいの平城京からも観ることができる位置。
お寺に行くのも道一本で通じている場所です。
そしてその場所が東大寺の場所になったのです。
きっと、いつでも手を合わせることが
できる場所に東大寺を作り
その子とともにこの世の災いを鎮めたいと
思ったことでしょう。
東大寺が造られたのは
天皇としての思いだけではなく
こどもに歪する親の深い想いが
東大寺に今も注がれているのでたと思うのです。