日別アーカイブ: 2025年4月16日

人生色々を応援

最近政治家が
高校無償化をどうするかという
議論をしている報道を
耳にする。

中学校までは
義務教育だから
給食費をただにするかどうかの
議論とはちょっと異なる気がする。

というのは
自分のクリニックでも
学校に行けないこども達の受診が増え
中学生だけでなく
小学生など低年齢化も気になっている時に
みなが高校にいくのが、
全てのこどもに必要かどうか立ち止まって
考える必要はないだろうか?

まず、こども達の中には
必ず勉強嫌いのこどもがいるということを
わかってあげないといけない。

勉強は嫌いだけど
野球、バスケットなど運動したいから
高校に行きたい。
それは立派な進学理由だから
おとなは、しっかり応援してあげたい。

勉強は嫌いでも
何が好きなものがわかっているだろうか?

ケーキ職人になりたいなら
高校に行くよりも
有名なパティシエの元で修行。
お笑いが好きなら
落語家の師匠に弟子入りする
漫画が好きなら
漫画家のアシスタントから始める
映画がすきなら
映画現場のアルバイトをする
などなど
夢がはっきりあるならば
高校という、おとなの考える学歴と言う枠で
遠回りするよりも
もっと、自由な道を選ぶことを
親をはじめ周りのおとなが力を貸すべきでは
ないでしょうか?

高校無償化だけを議論していることに
なにか虚しさを感じてしまうのです。

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魂の音楽

とある雪舞い散る真冬の休日。
こんな日は
家でのんびり撮りためていたビデオなど
観て過ごします。

その日は
2018年の谷村新司のコンサート。
谷村新司は昨年残念ながらなくなったが
当時は健康そのもの。
説得力ある歌声で
テレビから魂が震えてくる。
魂が震えたのは
その歌声だけでなく
その歌に込められた
神の啓示のような言葉の力のためだと
気づいたのは
昴を歌った時だった。

次に観たのは
世界的指揮者小澤征爾のドキュメント。
小澤征爾は長い間闘病を続けていたが
体調が許す限り
指揮をした。
最後に演奏したチャイコフスキーのセレナーデ
ドクターから許された7分間に
全身全霊を込められた演奏。
小澤征爾の渾身の力
これが最後だという気持ちの入った
鬼気迫った指揮だった。

そして、最後は
坂本龍一の最後の演奏を撮った映画。
坂本龍一の
万全ではないにもかかわらず
その指先からあふれ出る
ピアノのエネルギーは
坂本龍一の最も求めていた音楽が
画面から届いてきた。

三人の音楽家の生き様は
それぞれ違っていても
最後に自分の音楽を奏でてたことは
きっと幸せだったにちがいない。

最後の瞬間に
思い残すことなく追われることは
幸せなこあとだと
三人の姿を見て思った。

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