Q&A
最近朝方よく咳をしています。元気はいいので様子をみていました。受診したほうがいいですか?
どんな咳?
痰がからむ、コンコン、ケンケン、ゼーゼーする咳。
朝方、昼間に多い、夜ひどくなる、運動するとでる咳。
そしてこどもの場合、原因も風邪、気管支炎、肺炎、百日咳、気道異物、気管支喘息など。
咳といっても様々なタイプ、特徴があり原因も異なります。
まずはどのようなタイプの咳であるかを見極めることが重要です。
咳は気道の炎症が原因?
今回のように長引いている咳は、気道に炎症があると考えられます。気道に炎症がおきる原因は
(1)細菌やウイルスによる感染
(2)気管支喘息に代表されるアレルギーによるもの
に分けられます。
「感染が原因の場合」は熱がでて、痰がからんだ咳がよくでます。そして感染が落ち着くと咳も落ち着きます。
この場合咳とともに感染に対する治療が必要です。
「気管支喘息の場合」は、気管支が過敏な状態であるため、わずかな刺激で咳がでます。
つまり天気の変化やダニやホコリ、タバコの煙などの刺激で咳がでて、その後息を吐く時ゼーゼーして、ひどい時には呼吸困難になってしまいます。
気管支喘息はアレルギーが関与しています。気管支喘息では咳の治療だけではなく、アレルギーに対する治療も必要になります。そしてなによりも喘息は呼吸状態が短期間で悪化することがあり早めに治療することが大切です。
秋口は朝晩冷えたり、台風が来たりと気候の変化が大きく、喘息の発作が起こりやすくなります。
そこで「この時期の咳」は、どのような咳かを判断し必要な治療を早く行う必要があります。
元気であっても咳が長引いている場合には一度小児科を受診されるほうがよいでしょう。