Q&A
カゼをひいた時、抗生剤を飲んだほうがいいのでしょうか?
日本は世界の中でも、よく抗生剤が使われる国だといわれています。
実際熱が出た時、かぜをひいた時抗生剤を飲まれる方は多くいらっしゃいます。抗生剤を飲むと熱がさがるのでしょうか?本当のところ抗生剤に熱を下げる働きはありません。
抗生剤が熱を下げる時は、病気を引き起こしてる病原菌(細菌)を、抗生剤がやっつけた時で、症状を治し、その結果熱が下がるのです。
つまり病気を引き起こしてる細菌が体内に存在しなければ、抗生剤は有害無益ということになります。抗生剤が効くのは細菌(ばい菌)のみで、ウイルスに抗生剤は効きません。
かぜ(かぜ症候群)とよばれるものの8割以上はインフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、ライノウイルスなどのウイルスが引き起こします。
インフルエンザも含めて、カゼ症候群はウイルスによって引き起こされる病気です。体力が落ちている時など、二次的に合併した肺炎や中耳炎などの細菌感染症に、抗生剤が有効な場合がありますが、かぜそのものには、抗生剤は効きません。
かぜのウイルスをやっつける薬は、インフルエンザ以外にはありません。
昔から言われているように、「かぜをひいたら、まずは暖かくしておとなしく寝て、治るまで待つ」というのがやはり基本的な対処のしかただろうと思います。
同時に咳、鼻水などがあれは、その症状に対するお薬を飲んだり、カゼかな?と思ったら早めに漢方薬を飲むなどして、かぜに負けないからだ作りをしておきましょう。
そして抗生剤を飲むと下痢になったり、逆に体内の環境を変えからだを痛めつけることもあるのだということを知って、抗生剤は必要な場合のみ飲むようにしましょう。