【真実の医療 15 : パスツールとルネ・カントン】

パスツールと
ルネ・カントンという医学者を知っていますか?

パスツールは
19世紀の後半の細菌学者。
顕微鏡を使って
コレラ菌、狂犬病の原因を発見し
それがワクチン、抗生剤の開発につながり
大きく医学が進歩し
近代医学の礎を作った
近代医学の祖と言われる方です。

それに対して
ルネ・カントンは
パスツールと同時代に活躍した
フランスの生理学者。
今は、パスツールさんと比べ
ご存知の方は、あまりいらっしゃらないかもしれませんが

パスツールのライバルで
二人の考え方が大きく医学会を
2分したと言われています。

二人の考え方は
同じ病気を見ても
全く違う考え方をしています。

ルネ・カントンさんは
こう言っています

生物は海の中で進化して
陸に上がってきた。
だから
我々の体の中、細胞は
海の中にいた時と同じ内部環境を保っている。

その海から持ってきた内部環境が乱れた時に
我々は病気になるのだと
だから
取り巻いている環境の塩分濃度、ミネラル成分など
内部環境を整えれば
病気にはならないし
病気は治るのだと考えました。

*海の塩分濃度は
今は3.5%ですが、昔は0.8%で
細胞外液の濃度と同じだったそうです

それに対して
パスツールは
病気になった臓器、器官に目を向け
原因を特定し
その原因の患部を直接処置することが
病気を治すことだと考えました。
だから
病気の直接原因を治療することに
全力を注ぎました

二人は、病気の捉え方が全く違います。

例えば
水槽の中で金魚が病気になった時に

ルネ・カントンは
水を変え、酸素を与え、水草を変え
水槽の中の金魚の生きていく環境を
変えようとします。

パスツールは
病気の金魚を調べ、原因を見つけ
薬を投与し、悪いところを切除するなど
金魚の原因部位の改善に手を尽くすでしょう。

みなさんもおわかりのように
パスツールの主張した医療が
現代医療の主流となっています。

どちらも
医療のアプローチの方法です。

どちらの治療が
いいとも悪いとも僕は思いません。

パスツールは、病気について教えてくれて
ルネ・カントンは健康について教えてくれている
のだと思います。

どちらも僕たちに
医療の在り方を教えてくれている
二人とも偉大な医学者だと思います。

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