遠き日の”存在”

遠き日をふりかえって

  あなたは もしかしたら
  存在しなかったのかもしれない
  あなたという形をとって 何か
  素敵な気がすうっと流れただけで

  わたしも ほんとうは
  存在していないのかもしれない
  何か在りげに
  息などはしているけども

  ただ透明な気と気が
  触れ合っただけのような
  それはそれでよかったような
  いきものはすべてそうして消え失せてゆく     茨木のりこ

その場所で、その時間は確かに
そこに”存在”したはず
その場所で、楽しい時間も確かに
そこに”存在”したはず

でも、今
その”存在”をこの手で感じることはできない

でも、今は、
透明な温かい何かに包まれているのを感じことができる

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